第243話 サンドワーム(その3)

「今は?と言うことは昔はいたの?」


スパ「キラーアントが住んでた様です。キラーアントエンプレスのアンナに聞いてみたら如何でしょうか。」


「え!ホント?」


スパ「本当です。ジョローニが砂漠から根こそぎ連れてきたといってました。」


「それが原因でサンドワームが大量発生したんじゃないの?」


スパ「そうかもしれません。」


「うわぁ。ジョローニやっちまったなぁ。」


アンナを呼ぼう。


念話で呼ぶ事を伝え、問題無いらしいので召喚した。


アンナ「お呼びいただき有難う御座います。」


「ご苦労樣、早速だけど砂漠について教えて欲しいんだ。」


アンナ「はい。何なりと。」


「今、砂漠を通行して人や物を輸送したいのだが、サンドワームが大量発生していて、危険になっている。何とかしたいんだ。」


アンナ「そうですか。サンドワームごとき私の眷属で倒しますが、数が多いとそれなりに時間はかかりますね。」


「ふむふむ。キラーアントは砂漠に住めるんだよね。」


アンナ「問題有りません。」


「サンドワームしかいないみたいだけど食糧はどうするんだ?」


アンナ「え!サンドワームを食べますよ。」


ヒナ「サンドワームを食べるんだ!」


アンナ「そうです。」


スパ「帝国や小国群はサンドワームの死骸は素材にならないので、危険を犯して砂漠に侵出しなかった様ですが、キラーアントの食糧だったとは思ってもみませんでした。」


サクラ「キラーアントが捕食者だったんだね。」


「ところでサンドワームは何を食べてるんだろう?」


アンナ「何でも食べますが、何もないときはサンドワームを食べます。」


ヒナ「うへぇ~。共食いか~。」


「キラーアントが住むには問題無さそうだね。ところでサクラ、魔神の遺跡のダンジョンコアは取得したよね。」


サクラ「したよー。」


「そのピラミッドは砂漠にピッタリだと思わない?」


サクラ「そうね。ピラミッドは砂漠にあると映えるね。移動出来るよ。」


「良し、方針を決めた。宰相デレイズを呼ぼう。


面倒なことはデレイズに丸投げだ。


後はステラドも呼んで事前説明した方がいいな。」


ルシー「あはは、デレイズは大変だ。」


「皇帝だけど、書類仕事した事無いからね。」


ルシー「眷属だからいいけど、人間の国なら直ぐにクーデターされちゃうね。」


「ははは。」

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