第241話 サンドワーム(その1)
すいません。
途中4話抜けがありましたので、追加しました。
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ステラド帝国の南に砂漠がある。
砂漠の南に小国群がある。
小国群の中には吸血鬼真祖ヴァンス伯爵の国があるが、それ以外の国は交流もないし、その必要もなかったので、特に何もしていなかった。
スパの小蜘蛛の監視も同様。
ヴァンスは勝手に必要なものを、自国に買って転移で運んでいたので、好きにやらせていた。
今回アマゾネス部族国家が傘下に入った事と、
そこで樹海帝国から小国群へは、
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樹海帝国城のいつものリビングに、いつものメンバーが揃っている。
スパからの砂漠の調査報告を皆で聞いた。
スパ「砂漠を調査した結果を報告します。」
「うん。」
スパ「元々ステラド帝国が砂漠を越えて、小国群に侵略しなかったのは、砂漠が危険だからでした。」
「危険?」
スパ「サンドワームです。」
「サンドワーム!ミミズみたいな奴?」
スパ「ミミズ!腸みたいと言われてますが、ミミズは初めて聞きました。まあ、そのような魔物です。」
「ふむふむ。」
スパ「サンドワームは・・・。」
スパはサンドワームの説明をした。
サンドワーム。
褐色の身体。
大きな丸い口。鋭い牙。
体長1mから5m。
地中に掘った穴に住む。
地中を移動。猛毒を吹き付ける。
スパ「サンドワームが大量発生していて、生物を何でも食べています。
地中から獲物を感知して、足下から出現すると同時に飲み込み、小蜘蛛達も何匹かやられました。」
「そっかぁ。困ったね、どうしよっか?」
ヒナ「そんなに大量にいるのに、サンドワームは何故、小国群やステラドには侵出しないのだろう?」
「お!良い意見だね。」
サクラ「恐らく、砂地以外は移動できないんじゃない。」
「ふむふむ。」
ユイ「パパっとダンジョン化して、緑化しちゃったら?」
ヒナ「私のコアでダンジョン化するには、ちょっと遠いね。」
「でも緑化は良いアイデアだ。サンドワームの対応以外にも住める領域が増える利点は有りそうだ。」
サクラ「緑化を安易に進めると環境が変わり、生態系が狂うかもよ。」
「砂漠が無くなると問題あるの?」
サクラ「地球の砂漠の緑化も簡単じゃ無いって聞いたことあるよ。
砂漠の砂には、多くのミネラルが含んでいて、海に流れる事によって海洋生物の栄養になってる事があるらしいわ。
砂漠の生態系も崩れるけど、海の生態系も崩れるみたい。」
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