第240話 驩兜(その9)
祝勝会は焼肉パーティだ。
場所はダンジョン。
バーベキュー会場を新たに造った。
川が流れるでっかい広場。
城の食堂メンバーと料理ギルドからの選抜者で料理。
給仕はブラウニー総動員。
傘下メンバーは幹部全員とアマゾネスの代表、ミノタウロスの代表。
各自、自己紹介をさせて、親交を深めて貰う。
またコボ4の大自然西部の領主就任発表も行う。
A5ランクの牛肉を越える特上魔牛肉のリブロース、カルビ、ハラミ等の代表的な肉も絶品。
稀少部位にはヨダレが止まりません。
亜人系の眷属や魔物の眷属は赤身の歯応えのある部位が好きなようで、霜降りの蕩ける様な食感の部位は、人間の眷属と俺達異世界転移者達の食べ放題だ。
「この際だから、稀少部位をこっちに持ってきて!」
ブラリリ「承知しました。」
ブラリリ「ミスジです。肩甲骨の内側の肉で、牛1頭から僅か3kgしか取れません。」
ユイ「うわー。稀少部位じゃない。あっさりしてるようで、牛肉の濃厚な甘さが口の中で蕩けるわ。」
ヒナ「う~ん。絶品。この霜降り具合さいこー。」
サクラ「焼きすぎ注意らしいよ、折角の脂が落ちちゃう。ちょっと炙って食べるのだ。」
「うま。」
タクミは無言で食べている。
ブラリリ「ザブトンです。肩ロースの心の部分でこの部位も牛1頭から3kg程度しか取れません。」
ヒナ「この肉の霜降り見て!多いよ。」
ユイ「おお!
サクラ「こ、これは!ビールね。ビールよ。
「俺もビール!」
タクミはひたすら食べている。
ブラリリ「シャトーブリアンです。ヒレ肉の中心部分牛1頭から600gしか取れません。」
ユイ「え!超稀少部位ね!霜降りが少ないのにこの柔らかさ!」
ヒナ「このステーキさいこー。」
サクラ「これもビールだわ。ビールもう一杯!」
「うま!」
タクミ「ご飯おかわり!」
ブラリリ「サンカクです。肩バラの中でレアな部位です。」
ユイ「霜降りが綺麗ね。うわぁ。とろけるぅ~。」
ヒナ「大トロみたい。」
サクラ「これは!ワインだわ。赤ワインちょうだい!」
「美味しい。」
タクミはまた無言で食べ始めた。
稀少部位の焼肉は続く・・・・・・。
ヒナ「・・・ところで、ミノタウロスの歓迎で魔牛の焼肉って大丈夫なのかしら?」
「ギクッ!・・・スパ、どうなの?」
スパがサイバーパンク忍者で『シュタッ』と登場。
スパ「私には分かりかねます。」
冷や汗。・・・沈黙の時間。
後でグリフォンキングに進化したグリルに、コッソリ聞いたら「大丈夫です。ミノタウロスも牛肉を食べます。」って言ってたので
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
残る
「スパ、
スパ「魔族の国をほぼ平定しました。」
「魔族の国に残ってる魔族って、俺に従うのを良しとしなかった奴等だよね。」
スパ「そうです。」
「
スパ「そうなるでしょうね。」
「継続して監視の上、攻め込みそうになったら報告してくれ。」
スパ「承知しました。」
「監視は続けるとして、迎撃の準備もしておかないとだなぁ。」
ルシー「攻めてくるとしたら、古竜山脈か荒野からでしょうね。」
「古竜山脈はその標高から天然の要塞と同じなので、古竜山脈越えの可能性は低いだろう。荒野からくる公算が大きいな。」
ルシー「そうね。」
「荒野には警戒と迎撃準備としてコボ2軍を派遣しよう。そしてヘルハウンドとブラックドッグに国境を監視させる。」
荒野の領主クログルとコボ2に念話でその旨を伝えた。
また念のため、古竜山脈国王ドライマにも警戒レベルを上げるよう指示した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます