第263話 南の王国へ(その2)
「スパ、
スパがいつもの人化形態、サイバー忍者の格好でシュタッと現れる。
「承知しました。ご旅行中はアンナが私の替わりに、常時お側でお仕え致しますので、何でもご用命ください。」
「そ、そうか。アンナ、宜しくね。」
アンナ「お任せください。」
アンナは笑顔で答えた。
南の王国に出発だ。
いつも右手にいたハクはお留守番。
左手には世界樹の手甲になったレイ。
そしてビーが小さい蜂になって左手にくっついている。
手甲のワンポイント。
ユイ、グレイア、ウィーラは人間形態で同行。
アンナは隠蔽で隠れてついてくるらしい。
スパみたいに呼べば出てくると言ってた。
一番近いのはヴァンスの国かアマゾネスの国だな。
ヴァンスは隣国と交流は一切していないと言ってた気がする。
南の国の情報と滞在する際の費用を現地のお金で用意が必要だから、アマゾネスの国に行くか。
「いきなりアマゾネスの国に行ったら、戸惑うから先触れは必要だな。」
ハク「そうね。スパに頼む?」
「国が近いから吸血鬼真祖のヴァンス伯爵にお願いしよう。
ヴァンスに内緒で行くのもおかしいしな。」
ヒナ「そだねー。ヴァンスに内緒でアマゾネスの国に行ったら、きっと
ハピ「お腹が空いたー。続きは食堂で話しをしようよー。」
「そう言えば、もうそろそろお昼だね。」
ヒナ「ヴァンスは城の食堂で食事をする事が多いから、こっちに来てるかもね。」
「そうだね。聞いてみるか。」
ヴァンスに念話を飛ばす。
(ヴァンス、今日の昼飯は城の食堂で取る予定かな?)
ヴァンス(おお、陛下。城の食堂で食事してますよ。)
(ちょっと話がある。今から食堂に行くから待ってて。)
ヴァンス(承知しました。待ってます。)
「ヴァンスは食堂にいるんだって、皆、食事にいくよ。」
皆「は~い。」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
樹海帝国城の食堂。
今日の昼食はパスタ。
ヴァンスはナポリタンを食べながらワインを飲んでいた。
その両隣に吸血鬼二世代のヴァイラとヴァールが座ってる。
ヴァンスと同様にナポリタンとワインを楽しんでいる。
昼間っから酒飲んでやがる。
俺とハク、レイ、ヒナの4人でヴァンスの元へ行く。
ヴァンスが座るテーブルはあまり大きく無いから、全員で行くと座れない者が出るので4人だ。
ヴァンス達は俺の姿を見ると、立ち上がりお辞儀をする。
ヴァンスはボウアンドスクレイプ。
ヴァイラとヴァールはカーテシー。
優雅で見事なお辞儀だ。
俺は右手を上げるだけ。
「ヴァンス、お疲れ様。」
ヴァンスの近くの椅子に腰かける。
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