第256話 饕餮(その1)

宣伝です。すいません。

新作投稿しました。

1/17 00:00から

第1話スタートします。

気が向いたら読んでみて下さい。

タイトルは、

『悪逆無道の異世界冒険記』

です。

宜しくお願い致します。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

元小国群、北西地域と南西地域のさかいにある小さな町。


ある日、空から饕餮トウテツが降りて来た。



饕餮トウテツ

体長10m。

羊の身体。長く白い縮れ毛。

人間の顔。荒々しい男の顔。

大きな口。虎の牙。

顔にある目は閉じている。

大きな羊の巻き角。

手足は人間のようだ。

脇の下に大きな目。


住民達は恐怖におののく。


慌てふためく。


饕餮トウテツの白く長い縮れ毛は伸びて周囲のものに絡まる。


饕餮トウテツは大きな口を開ける。


縮れ毛が生き物のように絡めた物を口に運ぶ。


バリバリ!


物凄い音と共に噛み砕かれていく。


物も人も・・・。


町の中ではパニックになって、我先に逃げ出す。


饕餮トウテツは町を食い尽くす。


そして町は消滅した。


無人の荒野を悠然と歩く饕餮トウテツ


空を漆黒の大蛇が飛ぶ。


大蛇は饕餮トウテツを見つけると空から尻尾を振り下ろす。


饕餮トウテツは縮れ毛を伸ばし尻尾を受け止めた。


大蛇は後ろに飛び下がり距離を取る。


大蛇は悪魔ボティスのリザルド元帥。


リザルド「樹海帝国元帥のリザルド参上だ!」


大蛇から人形ひとがたの形態に変わる。


漆黒の鎧を着て、漆黒の大剣を構える。


2本の角。鋭い牙。

一対二枚の蝙蝠の翼。


饕餮トウテツ「ふむ。悪魔か。旨そうだな。」


リザルドの両脇に影が出来る。


右の影からエルダーリッチのデルガ公爵が出現。


デルガ「樹海帝国公爵デルガと申します。」


禍々しい邪気が漂う。


左の影からダークハイエルフのグレンシー将軍が出現。


グレンシー「樹海帝国将軍グレンシー見参。」


グレンシーの後ろにグレンシーの部下である3人の副将軍が並ぶ。


ゴーゴンクイーンの副将軍リリア。


リリア「樹海帝国副将軍リリアだ。」


ラミアクイーンの副将軍リーネット。


リーネット「樹海帝国副将軍リーネット!」


リザードマンキングの副将軍リガリア。


リガリア「樹海帝国副将軍リガリア推参!」


リリアの眼が光る。


『バチバチッ』饕餮トウテツの毛の先が石化する。


饕餮トウテツは『ブルッ』と震えると石が周りに飛び散る。


石化したのは、町と町の人達の残骸。


饕餮トウテツには石化が通じず。


リーネットが素早く踏み込み槍を突き刺す。


羊の縮れ毛が槍を包み込む。


縮れ毛が槍を伝いリーネットまで伸びる。


リーネットは慌てて槍を手放し下がる。


リガリアがリーネットに迫る白い毛を大剣で切り払う。


饕餮トウテツはリーネットの槍を噛み砕き、喰う。


リガリアが跳躍。大剣を振り下ろす。


羊の縮れ毛は柔く大剣の衝撃を吸収。


叩き斬る事はできない。


饕餮トウテツかゆいぞ。本気で来い!」


饕餮トウテツは跳躍。


刹那にリーネット、リガリア、リリアの中心に飛び降りた。


回転。白い毛が竜巻のように渦を巻いて広がる。


リーネット、リガリア、リリアは慌てて飛び退くが間に合わず。


足を白い毛に絡め取られ、引き摺られる。


饕餮トウテツは大口を開けて、3人を喰おうとする。


リーネット「ひぃ!」


小さな悲鳴。

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