第255話 窮奇(その4)

窮奇キュウキの胸からから邪悪な神気の塊が三つ飛び出す。


それらの邪悪な神気の塊はデステル、コボ2、リガントに飛ぶ。


デステルは、邪悪な神気の塊を大鎌で垂直に斬る。


塊は破裂し中から巨大な鳥が現れた。


コボ2は、炎のブレスを邪悪な神気の塊に放つ。


塊は破裂し中から巨大な猪が現れた。


リガントは、横薙ぎに斬り払う。


邪悪な神気の塊は破裂し中から巨大な蛇が現れた。


窮奇キュウキ「鳥の名は大風たいふう、猪の名は封豨ほうき、蛇の名は修蛇しゅうだ。さあ、者共かかれ!」


大風たいふうは強風を起こす。


デステルは強風をものともせず、大風たいふうに向かう。


大風たいふうの嘴がデステルを襲う。


デステルは邪気を纏い大鎌を一閃。


大風たいふうの嘴を斬り払う。


返す刀で大風たいふうの首をはねる。


封豨ほうきはコボ2に突進する。


前足でコボ2を踏み潰そうとする。


コボ2は封豨ほうきの足を躱すとその足を噛み千切る。


その時サクラの念話がコボ2に届く。


サクラ(コボ2、封豨ほうきって美味しいはず。倒して持ってきてね。)


コボ2(ん?分かった。確かに旨い。)


コボ2は噛み千切った足を咀嚼する。


封豨ほうきは咆哮しコボ2に噛み付く。


コボ2は上に避けると鋭い爪で首筋を刺す。


小さい爪から邪気を放出する。


邪気が大きな爪の形となって封豨ほうきの首を切り落とした。


封豨ほうきの下に巨大な影が現れる。


影は封豨ほうきを飲み込んでいった。


修蛇しゅうだはリガントを睨み付ける。


修蛇しゅうだは黒い体、青い頭。


巨大な身体を振る。


リガントを飲み込もうと、大口を開けて迫る。


リガントはそのまま修蛇しゅうだの口の中に飛び込む。


口の中から魔剣を突きだし上方に飛ぶ。


修蛇しゅうだの頭を突き破って飛び出すと魔剣で青い頭をはねた。


サクラからリガントに念話が届く。


サクラ(リガント将軍、修蛇しゅうだの骨は薬になると思うので、死体を持ってきて下さい。)


リガント(承知した。)


修蛇しゅうだも影に飲み込まれた。


デステル(念のため、大風たいふうの死体も持ち帰りますよ。)


大風たいふうも影に収納された。


デステル達は窮奇キュウキがいた場所を見る。


いない。


周りも見渡す。


スパから念話が入る。


スパ(窮奇キュウキは3頭の魔物を放った後、姿を消しました。)


デステル「逃げられたか。」

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