第251話 梼杌(その2)

梼杌トウコツ「破壊だ。全てを破壊しに来た。」


ミロイド「それは、看過かんか出来ないな。かかれ!」


ミノタウロス達が斧を持って梼杌トウコツを襲う。


梼杌トウコツは長い尻尾を一振ひとふり。


ミノタウロス達が吹き飛ぶ。


次はグリフォンの群れが空中から梼杌トウコツを襲う。


四方八方から、鋭い爪、くちばし梼杌トウコツに突き刺さる。


梼杌トウコツはブルッと身体を震わせるとグリフォンは飛ばされる。


梼杌トウコツの身体に傷一つついていない。


梼杌トウコツぬるいな。そんな攻撃では全く効かないぞ。」


梼杌トウコツは神気をまとう。


前方、何も無い空間に爪を振り下ろす。


轟音。


空気が裂ける。


前方にあった遠くの木々まで砕け散る。


梼杌トウコツ「これくらいの攻撃をして貰わんと張り合いが無いぞ。」


ミロイド、グリル「ぐぬ。」


ミロイドとグリルは、梼杌トウコツから目を逸らさずにらみ続ける。


その時、上空からレーザービームが梼杌トウコツを貫いた。


いつの間にか竜王ドラシルが上空にいた。


ドラシル「ミロイド、グリル、苦労しているようだな。兵士達は足手まといだ。下がらせろ。」


グリル「そのようだな。皆のもの撤退だ。ここは俺達だけで戦う。」


ミロイド「うむ。同感だ。撤退!」


グリフォンとミノタウロス達は撤退していく。


梼杌トウコツ「これから面白くなるのかな?」


レーザービームで貫かれたはずの梼杌トウコツは無傷で立っていた。


梼杌トウコツとミロイド、グリル、ドラシルの戦いを念話で確認。


四凶しきょうはやっぱ強いな。


竜王のレーザービームも全く聞いていない。


しかし領土が広くなると大変だな。


あちらこちらで同時進行で事が起こると対応が難しい。


「今までは敵が一つになるように戦術をしてきたが、こうなると誰を何処に派遣するか難しいぞ。確か軍師を名乗ってた副将軍がいたな?」


ハク「どんな人?」


「人間だった気がする。」


ハク「アレクスかしら?」


「そんな名前。そいつを呼ぼう。意見を聞きたい。」


アレクスを召喚した。


アレクス「お呼びいただき有難う御座います。」


アレクスは平伏へいふく


「アレクス、現在の状況は知っているか?意見を聞きたい。」


アレクス「四凶出現の件ですね。北で窮奇キュウキ、東で梼杌トウコツ、西に饕餮トウテツが現れた。」


「そうそう。現在は窮奇キュウキに悪魔ナベリウスのコボ2将軍、死神デステル伯爵、悪魔ゼパルのリガント将軍を派遣。


梼杌トウコツにはレッドミノタウロスのミロイド族長、グリフォンキングのグリル族長、竜王ドラシルが対応中で、スペクターエンペラーである大自然西の領主コボ4、亜神ペナンガルのビー、悪魔アスタロト、ヌエのライゾウを向かわせた。


饕餮トウテツには悪魔ボティスのリザルド元帥、エルダーリッチのデルガ公爵、ダークハイエルフのグレンシー将軍が向かってる。


妻達は妊娠中で出撃不可だ。」

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