第229話 鯀(その4)

竜王ドラシルを助けに行った俺達は四罪のこんと戦う。


こん息壌ソクジョウが巨大な爪となって俺達を襲う。


スパが邪気に満ちた闇のドームを出現させる。


闇のドームに触れると、息壌ソクジョウは飛散した。


ドラシル、鯀「「悪魔か!」」


スパはサイバーパンク風忍者スタイルから悪魔バエルの形態に変わる。


スパ「そうよ。覚悟しなさい。」


上空でアリアが叫ぶ。


アリア「ホーリーフェザーレイン!」

アリアが三対六枚の翼を広げて聖なる羽を降り注ぐ。


ドラシル、鯀「「天使!」」


息壌ソクジョウをすり抜け、コンとヒッポグリフに突き刺さる。


乗っていたヒッポグリフが落ちていく。

コンは宙に浮かんでいる。


鯀「くっ。流石、三苗サンビョウを倒しただけはあるな。」


スパから邪気を含んで、先端が尖った闇の触手が伸びる。


コンは飛んで躱す。


リザルドが魔剣でコンに斬りかかる。


息壌ソクジョウが魔剣を受け流す。


息壌ソクジョウが槍の形になりリザルドに突き刺さる。


リザルドは辛うじて避けると距離をとった。


リザルド「この土は厄介だな。」


鯀「これはどうかな。」


コンは神気を布袋に込める。


布袋から息壌ソクジョウ噴煙ふんえんの様に噴き出す。


息壌(ソクジョウ)が上空より火砕流の様に勢いよく向かって来た。


スパの闇のドームを、飛散しながらも物量で突き破る。


「うわ!危ない、範囲が広くて避けられないか?」


俺達は飛び上がり躱そうとするが、範囲が広く躱しきれなさそう。


その時。

スラオ「私も進化しますよ。」

「え!」


スラオが背中から飛び出す。


巨大な蝿の形をした闇が息壌(ソクジョウ)と俺達の間に浮かんだ。


スラオ「暴食!」

蝿の形の闇から身の毛もよだつ、禍々しい邪気が嵐の様に吹き荒れる。


息壌(ソクジョウ)鯀(コン)に邪気の嵐が吹き(すさ)ぶ。


レイの精霊力、アリアの神気が俺達を包む。


「ほっ、一瞬死ぬかと思ったよ。有難う。」


アリア「どういたしまして。全くだわ。この邪気の濃度、かなり高位の悪魔よ。」


悪魔ボティスのリザルド、悪魔バエルのスパには影響が少ないようだ。

天使アリアは遠く上空に居て邪気の影響がなかった。

邪気が止んでから降りてきた。


スラオの口に息壌ソクジョウを含んだ邪気の闇が吸い込まれる。


コンは宙に浮かびながら、体力が一滴も無くなったように、両手両足の力が抜け、頭を垂れて、腰が折れて死にそうになっていた。


神気を放出して一瞬スラオの邪気を耐えたようだが、神気を放出し過ぎて耐えられず、邪気をまともに浴びたようだ。


「今だ!」

ハクの転移でコンの後ろに移動。


ムラマサを抜刀しながらコンの首を刈る。


ムラマサ「天之尾羽張あめのおはばり!」


レベルアップのメッセージが流れる。

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