第225話 三苗(その2)

三苗サンビョウがつれてきたエルフ達 

ヒュドラはエルフ達に飛び付き、九本の頭で噛み付き食べ始めた。


うわ、悲惨。

見ないようにしよう。


三苗サンビョウは鳥の羽と熱線、蛇が武器みたいだね。」

サクラ「三苗サンビョウは、太陽族・鳥族・蛇族の三つの苗族の総称とも言われていたのが、関係してるのかもね。」


「なるほど。太陽族・鳥族・蛇族それぞれの亜神が合体したのか、しくは三苗サンビョウの3つの能力の一つずつを三つの部族に分けたのか、そんなところか。」


サクラ「三苗サンビョウに聞いて見ないと分からないけどね。」

「聞いて分かっても戦闘に影響無いしな。」


サクラ「そうね。」

「何れにしても、能力はその3つと言う事だろうな。」


三苗サンビョウとリザルド、コボ2が対峙している。


俺は腰からムラマサを抜く。

両手で構える。

ムラマサの魔力に覆われる。

同時にレイがミスティルティンをムラマサに寄生させる。

構えながら、三苗サンビョウの隙をうかがう。


三苗サンビョウ「貴様ら、何者だ!」


リザルド「樹海帝国元帥リザルドだ!」

コボ2「同じく将軍コボ2!」


リザルドが魔剣を振り回す。

三苗サンビョウが上空に躱す。

コボ2が炎を吐く。それも躱す。

三苗サンビョウから匕首あいくちが飛ぶ。

リザルドは魔剣で叩き落とす。


三苗サンビョウから神気が溢れ出る。

匕首あいくち三苗サンビョウの周りに現れた。


三苗サンビョウ「ハッ!」

目が眩む閃光。


三苗サンビョウ「ふん!」

匕首あいくちがリザルドとコボ2に刺さる。


リザルドとコボ2が邪気で覆われている。

刺さった匕首あいくちが押し戻される。


匕首あいくちは下に落ちた。

リザルドとコボ2に傷は無い。


三苗サンビョウ「何!貴様ら神か?それとも悪魔か?」

コボ2を睨む。

三苗サンビョウ「その姿は悪魔だな。」


三苗サンビョウは何も無い空間から柳葉刀りゅうようとうを出した。


柳葉刀りゅうようとうは中国刀の一種。

片刃で湾曲した片手刀。

刀身は先端に向かい幅広。

日本刀より厚く造られ重い。


この柳葉刀りゅうようとうの事を間違って青竜刀と呼ぶことがあるが、青竜刀は、長い柄の先に刃があり、刃の部分に青龍の装飾が施されている武器である。


身体全身で前回りに回転しながら、柳葉刀りゅうようとうを降り下ろす。


柳葉刀りゅうようとうは重いので、遠心力を利用することで威力が上がる。


リザルドは魔剣で受けるが弾き飛ばされる。


追い打ちを掛けようとする三苗サンビョウにコボ2の爪が襲う。


三苗サンビョウ咄嗟とっさ柳葉刀りゅうようとうの背で受ける。


三苗サンビョウは俺の方に飛ばされた。


アリアが天使の姿で三苗サンビョウの上空に舞い上がった。


綺麗な白い鳥のようなそして神聖で優美、大きな三対六枚の翼。


2つの翼で頭を、2つの翼で体を隠し、残り2つの翼で羽ばたく。


アリア「ホーリーフェザーレイン!」

三対六枚の翼を大きく広げる。


天使の神々しい羽が三苗サンビョウに降り注ぐ。

三苗サンビョウ「天使?」


聖なる羽が三苗サンビョウに突き刺さる。


(今だ!)

ムラマサ「天之尾羽張あめのおはばり!」

転移して三苗サンビョウの首を刎ねた。

三苗サンビョウの遺体をハクが異次元に収納。


飛び回るエルフの翼が突然消える。

エルフ達は落下していく。


下ではゾンビ、グールーバンシー、デュラハーンとコボ2の軍が待ち構えていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レベルアップのメッセージが流れる。


「ビー、有難う。」

ビー「どういたしまして。またお呼びください。というか、『いつものリビング』に行ってもいいですか?」

ビーは俺ではなく、ハクにお願いしている。

『いつものリビング』って呼ばれてるんだね。


ハクが右手から人化した。

ハク「しょうがないわね。ウィーラとグレイアを許可して、ビーを断れないじゃない。」

ビー「やったー!」

え!ハーレム候補追加か。

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