第224話 三苗(その1)

荒野領クログルの陣地。

大勢のゾンビ達。

統率するデュラハーンとグール。


「スパ、三苗サンビョウの進軍の具合はどうだ。」

スパ「進軍が速いです。飛んで来ます。」


「飛んで?エルフは飛べないよな?精霊も全て契約解除させたはずだ。」

スパ「三苗サンビョウの能力だと思いますが、エルフに羽が生えています。鳥の羽です。」


「ふむ。空襲ではゾンビ達にはキツいな。ビー将軍のキラービー部隊を呼ぼう。」

ビーはキラービーエンプレス。

蜂の魔物キラービーを統括している。


ビーに念話で連絡して、キラービーの部隊のみ至急軍編成させる。

キラービーの兵士達は、いつも巣の周りを戦闘体勢で巡回してるので、時間は掛からない。呼ぶだけ集まるらしい。


ビーとキラービーの部隊を召喚した。

「ビー、急にすまない。三苗サンビョウ軍のエルフが飛んで進軍しているので空襲される。ゾンビ達では厳しいので呼んだ。」

ビー「問題ございません。我が軍でエルフを蹴散らしましょう。」

「有難う、宜しく頼むよ。」

ビー「はい。承知しました。」


ビー「皇帝陛下、私も進化しました。」

「お!いいね。」

ビー「蜂を守護する亜神です。名はペナンガル。姿はキラービーエンプレスの状態と同じにしました。」

「同じにした?」

ビー「かわいいでしょ。」


久しぶりなのでビーの姿を説明。

多少ヴァージョンアップしてた。


ビーは人形ひとがただ。

手が2本。足が2本。黒い長髪。

髪は結っている。触覚が2本。

禍々しい装飾の銀のティアラ。

切れ長の目、睫毛は長い。

鼻筋が通っている。紅い妖艶な唇。

外国の女優のような顔立ち。

顔は小さい。胸は大きい。

腰は引き締まって、お尻も大きい。

胸が開いた黒革のドレス。

黒に黄色のライン。裾は超ミニ。

ノースリーブ。黒く長い革手袋。

首筋から鎖骨と胸の谷間、

肩から二の腕が人肌で濃艶。

膝上までの黒いストッキング。

ガーターベルト。

人肌の生足の太股に目がいく。

黒いハイヒールのロングブーツ。

蜂の透明な羽が背中で動いている。


セクシー路線まっしぐらだ。

ビー「奥様方妊娠の折りには、側室に立候補します!」

ありゃ。君もか!

「妻達と相談の上決定するからね。」


ビーはキラービー部隊を向き号令。

ビー「配置につけ!」

キラービー達は、敵軍の方を向き準備。


スパ「そろそろ来ます。」


飛んでくる羽の生えたエルフ達が見えてきた。

先頭は三苗サンビョウ

三苗サンビョウにも鳥の羽が生えている。


リザルド「俺から行くぞ!」

リザルドは大剣を構えると邪気をまとい飛び上がる。


コボ2「私も先行します。飛べる者は続け!飛べない者は落ちてきたエルフ達を任せる。」

コボ2は黒い羽を羽ばたかせて飛ぶ。

コボ2の軍で飛行可能な兵士達が飛び上がる。

コボ2の軍で飛べない者。

黒いフルプレートアーマーの兵士も走り出す。


ビー「行くよ!」

コボ2の軍と同時に、ビーを先頭にしたキラービー部隊もエルフ達に向かった。


クログル「落ちてきたエルフ達を襲うのだ!進め!」

デュラハーンを先頭にグール、バンシー、ゾンビ達も進軍した。


樹海帝国軍とエルフ達の戦闘が始まった。

キラービー達のニードルバレットがエルフ達に突き刺さる。

エルフ達から強烈な熱線が発射される。

キラービー達は、辛うじて避ける。

続いてエルフ達から蛇が飛んでくる。

キラービーは噛まれる。

キラービーナイトは槍で防ぐ。

キラービージェネラル、キラービークイーンには噛みつけない様だ。


そこにヒュドラが現れた。

そういえばそんなのも荒野にいたな。


エルフ達の攻撃はヒュドラには全く効かない。

かすり傷程度はにはなるが、かすり傷程度は瞬時に回復する。

ヒュドラ「旨そうな獲物がいっぱいいるだぁ!」

ヒュドラは舌舐めずりをしている。

ヒュドラはエルフ達に飛び付き。

九本の頭で噛み付く。

エルフ達を食べ始めた。

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