第223話 眷属進化

朝、樹海帝国城の食堂に行く。

朝食はバイキングだ。


食堂は朝から賑やか。

幹部は皆、食堂で食べる。


並んで、好きなものを取る。

今日はハンバーガーだ。


バンズを取って。

バターを塗って、レタスを乗せる。

スライスチーズ。

照り焼きハンバーグ。

トマトも挟んじゃう。

アボカド。ピクルス。

マヨネーズもかけて、バンズで挟む。


それから野菜ジュース。

カフェオレ。

コールスローのサラダ。


フルーツを盛り合わせる。

パイナップル。グレープフルーツ。

桃。ライチ。マンゴー。キウイ。


ヨーグルトにキラービー印の蜂蜜。


ああ、朝から沢山取っちゃった。

全てダンジョン農場/牧場産。

美味しいのでしょうがない。

全部余裕で食べられるよ。


席に着く。


スパが現れた。

スパ「三苗サンビョウとエルフ軍が荒野に向かっています。」


「こんな朝早くから?」

スパ「夜通し進軍していました。」


「荒野の守備の状況は?」

スパ「クログルがデュラハーン、ゾンビ、グール、バンシー達で防備を固めています。そこにリザルド元帥とコボ2将軍の軍隊が向かっています。」

リザルド義父とうさんは戦うの好きだな。


リザルドはヨルムンガンド。

コボ2ケルベロス。

二人とも樹海帝国ではトップランク。

だが、亜神相手ではキツいだろうな。


「どのくらいで戦闘になりそうかな?」

スパ「2時間後ぐらいです。」


「食事してから向かおう。」

スパ「承知しました。」


その後、朝食はしっかり食べました。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


荒野に行くのは、いつものメンバー。


俺と応龍ハク、精霊王レイ、

霊亀のリザ、麒麟のコボミ、

鳳凰のハピ、

ヌエのライゾウ、

吸血鬼のヒナ、

使い魔の九尾の狐キュウ、

不死王のルシー、

深淵の魔女のサクラ

使い魔の黒猫ミサキ、

エルダーリッチの勇者ユイ、

使い魔の火の鳥フェン、

竜脈の魔女ウィーラ、

使い魔のロック鳥のロク、

ダークハイエルフのグレイア。


それから、人間のアリアは・・・。

アリア「私、天使に進化出来るようになってたの。」

「おお、それは凄い。」


アリア「天使になることにしたわ。」

「そうか。決めたんだね。」

アリア「うん。」


人間以外になる事を決心したらしい。

転生神になる事と、これから亜神と戦う為に人間以上の存在になる事にしたんだろう。


そして、スパ。

スパ「私は悪魔に進化しました。」

「お、悪魔!」

スパも思うところがあったのか。

スパはサイバーパンクの忍者スタイルから、悪魔『バエル』に変わった。


悪魔バエル。

人間の女性の上半身。いつもと同じ姿。

違うのは、王冠を着けている。

ティアラ型の王冠。

宝石がふんだんについている。

ダイアモンド、サファイア、ルビー、

エメラルド。


黒革製ゴスロリ風のオーバーバストコルセットを着けていた。


下半身の黒毛の蜘蛛は前と同じ。


蜘蛛から黒猫とそれと同じ大きさのカエルの上半身が生えている。


人間の上半身の右に猫、左にカエルだ。


スパ「猫とカエルが増えてました。」

「そうみたいだね。」


どんなリアクションすればいいんだろ。


「とっても強くなった様だね。」

スパ「そうなんです!亜神にも負けません!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

荒野に敷いたクログルの陣に転移。

クログルの陣幕におもむく。


「クログル、御苦労。」


クログル「お疲れ様で御座います。

皇帝陛下自らの御出陣、痛み入ります。

リザルド元帥とコボ2将軍とその軍も既に到着しております。」


リザルドとコボ2が近付いて来た。

「リザルド、コボ2御苦労様。」


リザルド「おお!腕がるぞ。」

コボ2「お疲れ様です。」


二人とも以前と変わらない姿。

だが、圧力が増していた。

膨大な何かを内に秘める。

そんな感じだ。


「二人とも雰囲気が変わったなぁ。」

リザルド「ふははは、分かるか?」

コボ2「分かりますか?」


「分かるよ。何かあったのか?」

リザルド「進化したぞ。」

コボ2「進化しました。」


リザルド「悪魔ボティスになった!」

リザルドはいつもの人化だった。

悪魔『ボティス』に変わる。


悪魔ボティス。

基本的に人化形態と変わらない。

しかし鋭い大剣を持つ。

そして大きな牙と二本の牛の角。

大剣は恐ろしい地獄の魔剣。

漆黒の刀身とうしん

握りは血の色、鮮紅色せんこうしょく

柄頭つかがしらつば、刀身まで禍々しい装飾がほどこされている。


コボ2「私も悪魔に進化しました。」

しかし形態はほぼ変わらない。


ケルベロスに黒い羽が生えていた。

コボ2「悪魔ナベリウスです。」


乞う御期待だな。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る