第三章 四罪

第222話 四罪

スパの密偵から大自然にいる四罪の情報について報告あり。


四罪しざいに近付くと密偵がばれて攻撃される為、近付く事は困難であることから、遠くからその様子を監視している。


四罪しざいは四人とも人型の亜神。

共工キョウコウコン驩兜カントウ三苗サンビョウの4人。


共工キョウコウ

下部がふさふさの仏塔の様なモンゴルの帽子。

黒髪。弁髪。小さい目。黒い瞳。

燃える様な強い眼光。

顔は卵形。鼻は低い。

黒い口髭と顎髭。

服は色鮮やかな上下の胡服こふく

筒袖つつそで左衽さじん上衣うわぎにズボン。

身長は165cmぐらい。


大自然の北部を拠点とし、バイコーンの群れを率いる。

そして黒いバイコーンに乗っていた。


コン

黒髪。弁髪。黒目。

細顔。低い鼻。

派手な韓服。

上衣と下衣と上着。帯。

落ち着いた印象。


大自然の東部にいた。

グリフォンを率いる。


驩兜カントウ

黒目。黒髪。散切り頭。

木綿の布で頭を巻く。

鯨面文身げいめんぶんしん

顔と身体に入れ墨を入れている。

なりのVネックの貫頭衣。


大自然の南部を拠点とし、ミノタウロスの群れを率いていた。


三苗サンビョウ

黒目。黒い推髪すいはつ

頭髪を額上において髷を丸く結ぶ。

さらにその上に細長い黒布でターバン状に頭を巻く。

草履。銀の耳輪。銀の首輪。

衣服は、裾が殆ど足の上にまで達する右衽うじんの長衣。

袖は長く手を覆い捲っている。

帯は後方で結び、両端を長く垂らす。

前垂れを掛け腰には短い股引を穿く。

脚部には脚絆を巻く。

腰には匕首あいくち

匕首あいくちは日本で使われた短刀ではなく、中国で使われていた頭がさじ状の暗器。


大自然西部を拠点として、エルフ達を率いていた。


「ところで、竜王ってどこにいるの?」


デルガ「大自然の中央部の竜王山です。」


「ふぅん。デルガとデステルの拠点も大自然にあるんだよね?大丈夫なのかい。」


デルガ「私の拠点は地下深くにあるので影響はないです。」


デステル「私の拠点も闇の中にあるので、多分問題ないかと。」


始めにぶつかりそうなのは、エルフを率いる三苗サンビョウだな。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

朝だ。

地下にある城の窓から日光が入る。


ダンジョンならではのギミック。


太陽の光は心地よい目覚めに効果的。


そんなキャッチコピーを思い出す。


爽やかな目覚め。

ベッドで身体を起こす。

右隣で寝ていたハクも目を覚ます。

左のレイは起きていた。

俺を見てたらしい。


俺達が寝ているベッドはワイドキングサイズ以上。


どのくらいの大きさかと言うと、シングルベッドの幅は100cm、ダブルベッドの幅は140cmに対してワイドキングの幅は200cm。


それより更に大きく俺のベッドの幅は280cm。

大人4人でも余裕の広さ。


縦も通常は200cmで、ロングサイズになると210cmだが、俺のベッドは240cmの特注だ。


黒いミスリル製のフレーム。

歯車やドクロ、蔦の形になっている。


クッションは硬め。

太めのポケットコイルマットレス。

高さ35cm。

体圧分散性が高い。

自然な体勢で快適睡眠だ。


白いシーツに黒い羽毛の掛け布団。

布はアラクネエンプレス布。

最高級のシルクを越える肌触り。

夏はひんやり、冬はぬくぬく。

部屋の温度は年中変わらないけどね。


掛け布団の羽毛は魔ダック100%。

軽い、柔らかい、暖かい。


黒い魔ウールの毛布。

黒い羽毛枕。

これもアラクネエンプレス布に魔ダックの羽毛だ。


ベッドから降りて洗顔。

普段着に着替える。

ハクとレイの支度したくを待つ。


ブラリリに冷たい水を持ってきて貰う。

魔水です。美味しいです。

ベッドに座って、ごくごく飲む。


その後、ブラックコーヒー。

頼まなくてもブラリリが持ってくる。

サイドテーブルに置いて貰う。

それをゆっくり飲みながら待つのだ。


とは言っても、彼女達は化粧しないし。

服は一瞬で着替える。

そんなには待たない。


ヒナの時は寝坊助なので結構待つ。

その時は一緒に寝たサクラとトーク。

二人づつのローテーションなのだ。

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