第221話 神殺しその後
念話で
従って帰るのは、ハクの異次元リビングでは無い。
本物の樹海帝国城のリビング。
一人掛けの重厚なソファーもこちらに移動してあった。
妻達は涙を流して抱きつく。
そして帰還を喜んだ。
落ち着いた頃に各自椅子に座る。
皆に転生神との戦いとミネルヴァとの会話の内容を話した。
ユイ「これで魔王を倒しても殺される心配はなくなったのね。」
「そうだね。安心したよ。」
サクラ「
「そそ。絶対元オタクだよ。」
ヒナ「オタクをバカにするなああ!」
「え!ヒナって・・・。」
ヒナ「そうよ。オタクでした。」
「なんかゴメン。でもヒナはコミュニケーション能力高いし、社交的でしょう。全然違うよ。」
ヒナ「そうかしら。引きこもってたよ。」
ひなの意外な一面が垣間見ました。
アリア「私は条件によっては、転生神やってもいいよ。」
「え!マジ?」
アリア「24時間ず~と白い空間にいる必要はないでしょ。」
「それはそうだけど。」
アリア「そもそも、異世界から転移者が召喚された時だけの仕事でしょ。普段はこっちにいて自由なら問題なさそう。」
「そうかい?」
アリア「一番の理由は、知らない人が勝手に召喚してると思うと怖いから、だったら自分がした方が良いのかなって思った。」
「なるほど。アリアの判断に任せるよ。」
サクラ「ところで四罪って昔の中国の悪神ね。」
「そうだね。詳しくは知らないんだけど。」
サクラ「私も詳しくは知らないけど、その時の皇帝と戦った部族の
「そんな感じだったね。まあ、取り合えず夕飯食べに行こう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
皆で樹海帝国城の食堂に行った。
食堂は今晩も
古龍山脈国王の
隣には蛇王リザルド、リザードマンエンペラーのリガント将軍が酒を飲んでいる。
「ドライマ、飛竜便は儲かってるかい?」
ドライマ「おお、皇帝陛下。
儲かって笑いが止まらんよ。飛竜だけでは足りなくて、ドラゴンどもも運送してるぞ。」
「それは良かった。」
リザルド「うちの飛竜便も儲かってるようだぞ。
飛竜の数が少ないので、飛竜達がしんどそうだけどな。がははは。」
道路を作って流通の大改革。
なんて話が異世界物の小説ではよくあるが、樹海帝国では国家間の運送はワイバーンとロック鳥の空の便が有るため、道路の整備は不要だ。
国内の軽い手紙などの郵便はハーピー達が運んでいるようで、空輸化は益々進んでいる。
「空輸出来る眷属を増やそうかな?」
リガント「我が軍にもドラゴンは大勢いますよ。」
「フォレストリザードから進化した者達だね。」
リガント「はい。」
「軍務に影響が出ない範囲で運送業に進出しても良いよ。」
リガント「有難うございます。小遣い稼ぎにちょっとだけやります。」
「うん、無理がない範囲でね。」
抜本的解決にはならないなぁ~。
宰相のリッチのデレイズ、闇の王エルダーリッチのデルガを召喚した。
「デレイズ、デルガ!空輸の需要が供給を上回っているみたいだね。」
デレイズ「その通りです。現在は消費期限の短い食糧を優先で空輸していますが、その他の物も需要が多くあります。」
「デルガ、眷属でドラゴンゾンビとか空輸が出来そうな者はどのくらいいる?」
デルガ「相当数おりますが、ドラゴンゾンビを日中に国中を飛ばすのに問題ありませんか?」
「その検討も含めて、デレイズと相談して空輸出来そうだったらやってくれ。
少なくとも深淵の樹海上空なら人間も少ないし問題無さそうだけどね。」
デルガ「承知しました。」
「デレイズ、空を飛べる眷属はまだまだ沢山いるはずだ。
例えばキラービーとか妖精とか、フォレストフェザントやフォレストダック、精霊達。
長距離は無理にしてもハーピー達の様に短距離だったら輸送できるはず。
長距離を飛竜やドラゴン、ロック鳥に任せて彼らが国に運んで来たものを、短距離輸送の眷属が宅配する方式を検討してくれ。
国中に短距離輸送の人員募集だね。」
デレイズ「はい。承知しました。」
「いざとなったら、鳳凰ハピ、応龍ハクと相談して、空輸出来る眷属を召喚してもらっても良い。」
デレイズ「承知しました。ハピ様、ハク様宜しくお願いします。」
俺の近くで肉を貪り喰っていたハピが口の周りにたれをつけたまま答える。
ハピ「いいよー。いつでも言って。」
俺の右にいるハクも快く答える。
ハク「OKだよ。」
これで空輸の件が解決するかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます