第217話 VS魔神セト

落とし穴に落ちたハク達グループAが、魔神の遺跡を進みスフィンクスを倒すと、その奥の部屋に魔神セトがいた。


魔神セトを中心に砂嵐が巻き起こる。

砂嵐の中から稲光が回りに放たれる。


リザルドが頭から体当たり。

砂嵐が止む。

魔神セトは、アンクを右手から消す。

右手でリザルドを受け止める。

頭を鷲掴みにすると、壁に投げつける。

激突!

激突後地面に落ちた。


リザルド「くっ、流石魔神。」


リザルドはヨロヨロと立ち上がる。


ハクは俺を転移で連れてくる。

ハクは右手、レイが左手に装着される。

左手でムラマサの鯉口を切り右手を添える。

ムラマサを抜刀し両手で持ち構える。

ムラマサの魔力が俺を覆う。


レイの精霊力が俺を包むと同時に、ムラマサにミスティルティンの枝が巻き付いていく。


鳳凰ハピは歌う。

5色のハーモニーが部屋中に響き渡る。

ハピの歌で次々と効果が現れる。

仲間達のステータスアップ。

仲間のHPを少しづつ回復。

仲間のMPを少しづつ回復。

しかし、セトのステータスはダウンしない。

セトは状態異常にならない。


魔神セトが俺にウアス杖を降り下ろす。

霊亀のリザが霊亀の甲羅でウアス杖を受ける。

霊亀リザは弾き飛ばされる。

俺はショートワープで距離をとる。


リザルドの尻尾が魔神セトを襲う。

魔神セトは右手で尻尾を掴む。

振り回して投げる。


アリアがリザルドを受け止めた。

火の鳥フェンがリザルドを回復する。


辺りを見回すと、皆がいた。

皆も来てたのね。


セト「ふははははは!何人来ても同じだ!」

魔神セトが神気を爆発させる。

神気が飛び散る。

皆吹き飛ぶ。


俺の前にはリザがいた。

霊亀の甲羅で辛うじて神気を耐える。

リザは膝を着く。

もう一発は耐えられそうにない。


「ハク、タイミングよく俺を転移してくれ。」


俺は魔神セトから離れた位置で、ムラマサを横薙ぎに払う。


ハクが俺をショートワープで魔神セトの横に転移させる。


魔神セトが振り向きウアス杖でムラマサを受ける。


魔神セトが神気を放出。

俺は弾き飛ばされる。


セト「無駄だ!色々な種族がいるな、大人しく合成させるのだ。」


その時、セトの後ろに悪魔アスタロトが出現。


右手が悪魔の手に変わっていた。

右手の悪魔の爪がセトを襲う。

セトが振り替えるが遅い。

咄嗟とっさにウアス杖で庇う。

ウアス杖ごと弾き飛ばされた。


「今だ!」

俺はムラマサを袈裟斬りに振る。


ハクがショートワープで俺をセトの後ろに転移させる。


俺は魔神セトの首を後ろから袈裟斬りに斬り落とした。


レベルアップのメッセージが流れた。

『神を殺し』の称号を取得。

神を殺せるようになったな。


ムラマサ「『天之尾羽張あめのおはばり』と言う名のスキルをおぼえたでござる。」


「日本神話で神を殺した十束とつかつるぎの名称だね。

これで神を殺せる事が確実になった。

ミスティルティンで天之尾羽張ってなんか違和感があるなぁ。」


ハクがセトの亡骸を異次元に収納。


「アスタロト有難う。」


アスタロトの右手は人間の右手に戻っていた。


アスタロトは黙って頭を下げていた。


ユイが嬉しそうにヒナに話しかけた。


ユイ「勇者の最終奥義を覚えた!」


ヒナ「おお、おめでとう!」


さくらもユイの手を握って喜んでいる。


ユイ「そして、エルダーリッチに進化した!」


サクラ「やったね!」


「さて、帰ろうか。」


サクラ「私とヒナは、このダンジョンのコアを入手して、ダンジョンを支配下においてから帰るね。」


ルシー「ヒロトは早めにハクの異次元に入った方がいいよ。」


「そうだね。」

ハクは右手から人化し俺を異次元に収納した。


サクラ、ヒナ、ユイとその使い魔達を遺跡に残し、妻達は城に戻った。

サクラが魔神の遺跡のダンジョンコアを取得した。

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