第214話 魔神の遺跡(その2)

魔神の遺跡を進む不死王ルシー達のグループC。


アリア「スパ、警戒をお願い。」


スパ「分かったわ。」


スパが小蜘蛛を沢山召喚し、ダンジョンの道に先行させた。


スパ「用がある時、また呼んでね。」


そう言ってスパは消える。


アリア「私が先頭で行くわ。」


ロボ2号形態のアリアが先頭を歩く。


ライゾウがその右上にふよふよ浮かんでる。


その後ろでウィーラとグレイアは並んで歩く。


ロクは小さくなって、ウィーラの肩に止まる。


最後にルシーがついていく。


ルシーの横にスパが出現。


スパ「この先でグループBがアメミットと戦っていました。

どうやら後ろからアメミットが現れたようなのです。

私達とグループBの間に秘密の通路か転移装置があると思われます。」


ルシー「ふむ。探ってみよう。」

ルシーは前方に魔力を薄く広く漂わせた。


ルシー「転移の魔法を使った形跡はないね。」

グレイア「秘密の通路かしら?」


ウィーラ「通路を探して見るのじゃ。」

小さめのゴーレムを大量に召喚した。


ウィーラ「壁を叩いて、音が違うところを探すのじゃ。」

ゴーレム達は壁を叩きながら、秘密の通路を探す。


すると1体のゴーレムから報告があったらしい。

ウィーラ「何か見つけたようじゃ。

前方右側の壁で異音がするらしい。」


ウィーラがゴーレム達を送還し壁を調べる。

ウィーラ「確かにここの壁は他と違う音がするのじゃ。」


アリアが前方から戻って来た。

アリア「どうしたの?」


グレイア「この壁の向こうに通路があるみたいだ。」


アリア「壁をこわしましょう。」

アリアは右手を振りかぶると、おもいっきり壁にパンチした。


轟音がして壁が崩れ、通路が見えた。

ルシー「私達はこっちの道を進もう。」


グループCは隠し通路を進む。

前方からアメミットの群れが現れた。


アリアがロボ2号のパワーで力押し。

殴る、蹴る、掴む、投げる、振り回す。


アリアの上からライゾウが雷撃を放つ。


アリアの猛攻をすり抜けて来たアメミットは、グレイアとルシーが魔力を弾のように発射して、撃ち抜いていく。


ウィーラとロクが後ろで見てる。


アメミットの群れを倒して、ルシー達は先へ進む。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハク達のグループA。


T字路に差し掛かった。

ハク「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・なっ。」


リザルド「敵が沢山いる方に行こう。」

コボミ「右側ですね。」


リザルド「良し、右だ。」

リザルドは右側に走り出す。


コボミ「ちょっと待って下さい。そんなに急ぐと!」

リザルドは落とし穴に落ちた。


コボミ「ほら、言ってるそばから。」


皆で落とし穴の縁から中を覗く。

ハク「お父さん、大丈夫?」


落とし穴の中からリザルドが答える。

リザルド「大丈夫だぞ。こっちに道がある。

面白そうだからこっちの道を行くぞ。」


ハク「しょうがないわね。」

ハク達は落とし穴に降りて、その先の道を進む。

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