第208話 ヒュドラ
樹海帝国の城にあるいつものリビングに、いつものメンバーが揃い魔族の国について話をしていた。
宰相デレイズ、樹海地域を治める死神デレイズ、古龍山脈国王の
召喚した皆に魔族の国の魔族やその他の種族の移住について、経緯と今後の対応について説明を実施。
皆快く了承してくれた。
まあ、眷属なので否はないね。
「よし、クログルとジョローニ、魔王が倒された事の周知と移住について進めてくれ。
何か問題があれば相談にしてね。」
クログル、ジョローニ「「はい!承知しました。」」
魔族の国にも、行ってみたいと思ってたけど、人間を憎んでいる者がいるなら行かない方がいいな。
刺激しないようにしよう。
解散しようとしたら、デステルがリザルドに話し掛けて、クログルとジョローニが興味深げに聞いていた。
デステル「ところでリザルド、その後腹の調子はどうだ。」
リザルド「悪くは無いが、腹持ちが良すぎて困っているぞ。
美味しいものを飲んだり食べたりしたいが、満腹なのだ。」
「ん!なんかあったの?」
リザルド「ヒュドラを喰った。」
「ええええ!喰った?」
リザルド「ヒュドラは不死性があり超回復だった。
殺せなかったので、喰って消化液で消化する事にした。
消化の方が若干速いので
「うは。それはきつそう。
ヒュドラって蛇でしょ。
眷属には出来なかったの?」
リザルド「うむ。戦闘中は召喚したクログルとジョローニが健在だったのでな。」
クログル「ヒュドラは龍属性もあるので、蛇王様では難しいかと思われます。」
リザルド「そうであったか。」
「ハクなら眷属に出きるんじゃない?」
ハク「そうね、出きる、出来ないで言えば出きるよ。」
「回りくどい言い方だね。」
ハク「ヒュドラを眷属にするのは、気が進まないわ。
ヒュドラは好きじゃ無いもの。」
「俺の眷属になるよう命令出きるかな。」
ハク「出きるわよ。」
「そうしよう。ここでは狭いし、消化中のヒュドラは汚なそうなので、荒野に転移しよう。」
関係者と同行希望のメンバーを荒野に転移して貰った。
リザルドがヒュドラを吐く。グロい。
全体的に溶けてて何だか分からないが、回復していくヒュドラがいた。
レイが居たたまれなくなって、回復魔法で一気に回復させた。
リザルド「スッキリしたぞ。これで旨いものがたらふく喰える。」
ヒュドラは周りにいる面子を見回した。
不死王ルシー、精霊王レイ、応龍ハク、麒麟コボミ、霊亀リザ、鳳凰ハピ、魔女サクラと黒猫猫又ミサキ、吸血鬼真祖ヒナと九尾の狐キュウ、
人間アリアとヌエのライゾウ、魔女ウィーラとロック鳥のロク、死神デステル、ヨルムンガンドのリザルド、リッチのクログルとジョローニ、そして何だか怖い人間のヒロト。
ヒュドラ「ぐうううう。」
唸っているが怖いのか、若干縮こまっている。
ハク「鱗種の王である応龍ハクが命ずる。ヒュドラよ、この御方樹海帝国皇帝陛下の眷属となりなさい。」
ヒュドラが頷く。
俺はヒュドラをテイムした。
ヒュドラ「力がみなぎってきただ!
宜しくお願いしますだ。」
「宜しくね。」
クログル「ヒュドラが喋った!」
「俺の眷属になったから、意志疎通が出きるようになったんだろう。
ステータスも倍になったから、強くなってるはずだよ。」
クログル「凄い!」
「それで、ヒュドラは荒野に住ませるからね。」
クログル「ええええええ!」
デステル「お前が召喚したんだ我慢しな。」
クログル「はい・・・。」
クログルは嫌々だけど、諦めたようだ。
ヒュドラを眷属にした。
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