第202話 VSヒュドラ(その2)

シルミル教国教皇庁地下の召喚の間。


魔王軍四天王『漆黒のクログル』、『謀略のジョローニ』を倒す為、踏み込んだリザルド。


その前に漆黒のクログルは『不死の魔竜ヒュドラ』を召喚した。


ヒュドラと戦うリザルド。


ヒュドラは飛翔し、空からリザルドを襲う。


鋭い爪を上から降り下ろす。


リザルドは両手で受け止め。


一本背負いで投げ落とす。


ヒュドラは潰れるがすぐ元に戻る。


リザルド「ふむ。ダメか。

真の姿を見せてやろう。」


リザルドはヨルムンガンドに変わる。


石のように固い鱗を持った巨大な蛇。


しかし大きさはヒュドラに合わせていた。


リザルドは尻尾を鞭のように打つ。


ヒュドラは左右に千切れ潰れる。


しかし、千切れた身体が集まる。


潰れた身体が膨らみ元に戻った。


リザルドはヒュドラに巻き付き絞め殺す。


ヒュドラは潰れて千切れる。


しかしあっという間に元通り。


リザルド「面白くなくなってきた。

だんだん面倒になってきたぞ。」


ヴァンスが霧になりリザルドの近くにいる。


ヴァンス「そうそう、面倒だろう。」


リザルド「ヴァンスは過去にヒュドラをどうやって倒した?」


ヴァンス「うーん、火山の河口の溶岩にぶん投げた。

そして溶岩で溶かしたな。

だけどここいらに火山は無いよ。」


リザルド「溶かしたのかー・・・。

そうだ!良いことを考えたぞ。」


ヒュドラは九つの頭でリザルドを襲う。


リザルドは自分の頭を巨大化する。


そして・・・。




ヒュドラを食べた。




ヴァンス「ヒュドラを食べた?」


リザルドは人化した。


お腹を押さえている。


リザルド「喰った、喰った。」


ヴァンス「そんな下手物ゲテモノを食べてお腹壊さないか?」


リザルド「大丈夫だろう。

毒も効かないし。

消化液で溶かすのだ。」


ヴァンス「さて、あと二人。」


リザルドがヒュドラを食べたのを見て、クログルとジョローニは驚き逃げようと入口を向く。


すぐ後ろに死神デステルが大鎌デスサイズを構えていた。


デステル「逃がさないよ。」


デステルはクログルを大鎌デスサイズで斬った。


デステル「スパ、ジョローニは任せた。」


ジョローニはデステルの横をすり抜け走り出す。


ジョローニの目の前にスパが現れる。


ジョローニ「!」


ジョローニは驚き足を止める。


スパ「デステル、配慮に感謝します。

蜘蛛同士、止めを刺してやりましょう。」


スパの蜘蛛の爪が、ジョローニの人間と蜘蛛の二つの心臓を貫いた。


ヴァンスが霧になってデステルのもとに行く。


ヴァンス「私の出番が無くなったじゃないか!」


デステルはクログル、ジョローニ、教皇の死体を影に仕舞った。


デステル「早い者勝ちだ。」

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