第199話 VS魔王軍(その9)

魔王軍が籠城するシルミル教国首都。


襲撃した樹海帝国軍の後方より、各都市を襲撃していた数十万のゾンビ達が襲う。


挟撃された樹海帝国軍は、元闇の王デルガが召喚したスケルトン達で迎撃を開始した。


その時、ゾンビ達の後ろから遅れて来たマシランとステラド帝国軍、リガント軍が突撃。


逆にゾンビ達を挟撃する。


マシラン達ステラド帝国兵は古代兵器『火炎砲』でゾンビ達を焼きながら前に進む。


リガント「このゾンビの数はなんだ!」


ルシー「周辺の都市にいたゾンビ達が集結した様ね。ここはリガントとアンナ、マシランに任せるわ。私は魔王を倒す為、首都の中にいくよ。」


リガント、アンナ、マシラン「「「承知しました。」」」


ルシーはその身を浮き上がらせると、首都に飛んだ。


リザルドは数体のデュラハーンと対峙していた。


リザルドは散歩するように、デュラハーンのもとに歩いていく。


デュラハーン達は首無し馬を駆ってリザルドを襲う。


リザルドは大剣を横薙に一閃。


すると数体のデュラハーン達と首無し馬達が上下に斬られていた。


リザルド「温いな。」


そこに魔王ドルダークが現れる。


ドルダーク「樹海帝国には剛の者がいるようだ。俺は魔王ドルダーク! 貴様の名を聞こう。」


リザルド「我は蛇王リザルド! 魔王は皇帝に任せるつもりだったが、こうなれば是非も無い。参る!」


リザルドが大剣で袈裟斬り。


ドルダークは大鎌デスサイズで受ける。


ドルダーク「ふむ。中々やるな。」


ドルダークは横に動きながら大鎌の石突きを横に払い、リザルドを攻撃。


リザルドは大剣で防ぐ。


ドルダーク「ふん!」


ドルダークは力を入れてリザルドを弾き飛ばす。


リザルド「ほほう。流石魔王だ。」


リザルドは大剣を構える。


不死王ルシーが蛇王リザルドと魔王ドルダークの間に空から降りてきた。


魔王ドルダークを睨みながらリザルドに言う。


ルシー「リザルド、そのくらいで止めてちょうだい。漆黒のクログルが教皇庁下の召喚の間にいるから、そちらをお願い。詳しくはスパに聞いて。」


リザルド「はあ、しょうがない。ここは譲ろう。」


リザルドは残念そうな顔で戦いを諦め、教皇庁に向かう。


ドルダークと不死王ルシーは睨み合ったまま対峙している。


ドルダーク「ふむ。魅惑のルシー! 随分偉くなったようだな。そして以前とは比べようもないくらい強くなった。相手に不足なし。」


ドルダークは満足した顔で大鎌デスサイズを構える。


ルシー「以前の私では無いわよ。今は不死王になったわ。でもね、貴方の相手は陛下よ。」


不死王ルシーから禍々しい魔力が溢れ出す。


ルシーは俺を転移させた。

そして、不死王の姿に変わった。


「俺は樹海帝国皇帝ヒロトだ!」


俺の右手に応龍ハク、

左手精霊王レイ、

左目に神眼アイ、

左腰に神刀ムラマサ、

背中にスライムエンペラーのスラオ。


戦闘用服を着用。


左手で鯉口を切り、ムラマサを握って構える。


ムラマサの魔力が身体を覆う。

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