第198話 VS魔王軍(その8)

魔王軍が籠城するシルミル教国首都に攻め込んだステラド帝国軍と樹海帝国軍。


先行で襲撃にしたリザルド元帥とアンデット、キラーアント達。


アンデットの元人間達はゾンビに噛まれてもゾンビにはならない。


アンデット達はゾンビやマミー達を斬り払う。


ゾンビやマミー達は腕や足首等を斬られても、動きを止めないが、足がなければ歩けず。


首が無ければ見えないので、攻撃力は落ちる。


キラーアントのアンデット達の固い外骨格は、ゾンビの牙を通さず。

逆に固い顎で噛み千切る。


ゾンビやグール達より力も上である事から、掴んで投げたり、掴んで引き千切る。


オニバルが街中に入るとバンシーの泣き声が聞こえた。


オニバル「人間達にはこの泣き声は耐えられないな。

シルミル教国の騎士は門の外に待機だ!

オニバル軍で始めにバンシーを重点的に攻撃しろ!」


シルミル教国の騎士は門の外で待機する。


オニバル軍の兵士達は黒い重鎧のフルプレートアーマー。


ゾンビの牙を通さない。


魔物による軍であり、歴戦でレベルも上がっている事から、力も魔王軍を上回る。


オニバル軍の兵士達はオニバル剣術を修行した者達。


腰に日本刀を指している。


抜き打ち、グールの剣を躱して斬る。


鎧を着ていない魔王軍は、兵士達の日本刀で上下に左右に斬られていく。


ライゴー、ライカも日本刀を手にゾンビ達を切り捨てていく。


ライゴーはゾンビを唐竹割りにして、左右に斬り裂く。


ライゴー「こう斬れば噛み付きようが無いだろう。」


ライカも真似をして唐竹割りで斬るが、胸で日本刀は止まる。


横蹴りでゾンビを蹴飛ばして刀を抜く。


ライカ「上手くいかないや。」


ライゴー「修行が足りないな。

剣筋にブレがあるし、力も足りない。」


ライカ「修行します。」


シレオマ、シエット、ユイもオニバルと共に街中を進む。


その時、門の外から悲鳴が聞こえた。


オニバル「どうした?」


兵士「後ろから大勢のゾンビ達の襲撃です。」


オニバル「地方都市にいた奴等か。

魔王軍も馬鹿ではなかったな、挟撃されたか。」


闇の王、エルダーリッチのデルガ侯爵がオニバルの前に出現した。


デルガ「我が後ろを受け持とう。

お前らは前に進め。」


オニバル「デルガ様、ありがとうございます。」


デルガはオニバルの前から消えると門の外に転移した。


目の前には数十万のゾンビの群れ。


デルガ「兵士だけではなく、一般の住民もゾンビになっているから数だけは多いな。」


デルガは魔力を込め、周囲の地面に影が出来る。


デルガ「でよ!

我が眷属達!」


影から次々とスケルトンの兵士達が現れ、ゾンビ達に向かって行った。


スケルトン兵士は全身骸骨。


盾と剣を持っている。


そのため素手のゾンビ達より有利に戦う事が出来た。


ゾンビ達とスケルトン達が戦い始める。


門の外で待機していた騎士達に少し余裕が出来た。


騎士「デルガ様、ありがとうございます。」


デルガ「うむ。噛まれ無いように注意しろよ。」


騎士「はい。」

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