第196話 VS魔王軍(その6)

ステラド帝国に攻め込んだ魔王軍に対し救援に来た樹海帝国軍。


俺は不死王ルシーに呼ばれて、キラーアントクイーンのアンナをテイムし、眷属とした。


ルシーはステラド帝国兵と樹海帝国軍全体に聞こえる声を出す。


ルシー「死んだキラーアント、キラースパイダー、大百足とステラド帝国の兵士達を蘇らせるわ。

魔力放出するからきついけど皆ちょっと我慢してね。」


ルシーの濃厚で禍々しい魔力が砦を覆う。


マシランや生き残ってるステラド帝国の兵士達、キラーアント達は膝を付き、倒れる者もいる。


デステル、リザルド、リガントは影響がないようだ。


死体となっていた帝国兵達、キラーアント、キラースパイダー、大百足はアンデットとして蘇った。


ルシーは魔力の放出を止める。


「デステル、アンナのキラーアント達が、残るキラースパイダーと大百足を倒したらシルミル教国の首都に攻め込め。俺は帰る。」


デステル「はい。承知しました。」


「ルシー、後は任せた。」


ルシー「分かった任せて。」


ルシーはマシランの元に向かった。


ルシー「マシラン、私は樹海の皇帝の妻の一人ルシーよ。」


マシラン「将軍のマシランです。

援軍に感謝します。」


ルシー「ステラド帝国は、樹海帝国の傘下に入ったわ。これが書状よ。」


ルシーはステラド帝国皇帝からマシランに向けた書状を渡す。


マシランは書状を受け取ると中身を確認する。


マシラン「なるほど、人類の危機を回避するため、傘下に入ったのですか。承知しました。指示に従います。」


ルシー「樹海帝国軍と一緒にシルミル教国の首都に攻め込みなさい。」


マシラン「承知しました。」


ルシー「首都には、魔王がいるわ。

魔王は樹海帝国の皇帝が倒す。

転移が必要なので、私も同行します。」


リザルド「え!ルシーも同行するのかい?」


ルシー「そうよ。何か文句ある?」


リザルド「文句はない。

魔王もヒロト達に任せるが、強敵は儂が倒したいぞ。」


ルシー「そうねー。デルガやヴァンスも首都に向かうはずだから、早い者勝ちね。」


リザルド「何!アンナ、急げえええ!

キラースパイダー達を殲滅するのだぁ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

元シルミル教国教皇庁。


ジョローニ「魔王様、申し訳ございません。

私のキラーアントとキラースパイダーの軍が敗れました。

ステラド帝国軍が樹海帝国軍と合流して首都に向かっています。」


ドルダーク「ふむ。クログル、シルミル教国の残党はどうした?」


クログル「地方都市の解放はせず。

直接首都に向かっています。」


ドルダーク「うむ。宜しい。

首都に籠城だ。」


教皇「籠城でございますか?」


ドルダーク「そうだ、籠城だ。

シルミル教国の残党の後を地方都市のゾンビ達に追わせろ。

シルミル教国の残党と樹海帝国軍、ステラド帝国軍達が、首都ここに来た時、首都から迎撃だ。

そして、後ろから地方都市のゾンビ達で挟撃するのだ。

強い奴等が集まっているだろう。

そいつらを3人で倒そう。準備だ!」


ジョローニ、クログル「承知しました。」

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