第192話 VS魔王軍(その3)

シルミル教国の地方の都市。


聖騎士シレオマと聖女シエットは騎士団と共に都市奪還の為、戦っている。敵はゾンビの群れ。


シレオマ「皆、ゾンビは足を斬って動けなくしてから、頭を潰すんだ!

噛まれない様に注意して!」


シレオマはゾンビの足を斬って行く。


立てなくなったゾンビは這いずりながら、騎士団に向かう。


騎士団達は、巨大なハンマーで頭を潰していく。


しかし足を切られ頭を潰されてもゾンビはうごめく。


騎士「住民だった者達を倒すのは気が重いです。」


騎士がシレオマに向いて話をしていると、蠢いていたゾンビに足を捕まれ倒された。


騎士「うわああああ。」


足の無いゾンビ達が騎士に覆い被さって行く。


シレオマ「油断するな!

聖十文字剣ホーリークロス!」


シレオマの聖剣技が、騎士を掴み覆い被さるゾンビ達を、十文字に斬り裂くと、ゾンビは動きを止めた。


騎士「有難うございます。」


騎士は動かなくなったゾンビ達を、払いのけ立ち上がる。


しかし街の奥から次々と出てくるゾンビ達。


シレオマ「きりがないな。」


騎士達「全くです。」


シエット「ホーリーレイン!」


シエットの聖魔法『聖なる雨』がゾンビ達に降り注ぐ。


ゾンビ達は見る間に弱っていく。


シエット「今のうちです。」


騎士「シエット様、有難うございます。」


シレオマと騎士達が弱っているゾンビ達に走りながら近づく。


ゾンビ達の足を斬り頭を潰していく。


その時、女の泣き声が辺りに響く。


騎士達は頭を抱え膝をつく。


シレオマ「バンシーか?」


シレオマとシエット、騎士団達の周りに数人のバンシーが現れる。


グレーのマント、緑の服の女達。


その後ろからグール達が剣を振って飛び込んで来た。


シレオマはグールの剣を剣で受ける。


シレオマ「紫の瞳。グールか!」


シレオマはグールを蹴り飛ばす。


シエット「聖結界ホーリーバリア!」


シエットの聖なる結界が騎士団を囲む。


騎士達は頭を振って立ち上がる。


グールは聖なる結界を越えられず、結界の周りを剣を構えて歩き回る。


シエット「不味いわね、囲まれたわ。」


結界の外でシレオマがグール達を斬っていく。


そこに首無し騎士デュラハーンが首無し馬に乗って駆けて来た。


デュラハーンは馬上からシレオマに剣を叩きつける。


シレオマは剣で防ぐが勢いは殺せない。


シレオマは吹っ飛ぶ。


シレオマ「デュラハーン!」


シレオマは膝をつき、立ち上がろうとする。


すると地中から包帯の手が出た。


シレオマの足を掴む。


シレオマ「マミー!」


シレオマは体勢を崩す。


デュラハーンが迫る。


その時、リッチの勇者ユイが現れた。


ユイ「ホーリーランス!」


ユイの放った聖なる槍がデュラハーンの背中に突き刺さる。


その後、ユイはホーリーランスをバンシー達に放っていく。


バンシー達は倒れて、泣き声が止んだ。

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