第185話 勇者タクミを救出(その2)

勇者タクミを救出するため、俺達はシルミル教国に飛んだ。


そして、スパに念話で誘導して貰い現地到着。


早速ユイとラルゴー、使い魔達を召喚。


後は隠蔽したスラオとハクが、勇者達一行のすぐ近くで様子見。


全員で張り付くのも何なので、いざと言う時はハクに転移で現地に連れて行って貰う。


その間スラオがタクミを護衛する段取り。


俺たちは、近くでキャンプをする。


サクラの魔道具テントで、快適なキャンプ生活となった。


魔道具テントは広いし、冷暖房完備。


基本隠蔽。まわりを小蜘蛛達が警戒。


食事も必要な時にブラウニー達を召喚し、いつもの料理を食べる。


キャンプだから鉄板や網で肉や野菜、魚介類を焼きたいところだが、煙りや香りでばれそうだから止めた。


結局キャンプにウィーラとグレイアも来て、いつものリビングっぽい感じになった。


ハクが可哀想なので、たまにコボミとチェンジしてます。


スパの念話で様子を見ながら、食後のティータイムをしていると、動きがあった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

シレオマ「反乱軍はあの村を拠点にしています。」


シエット「急ぎましょう。」

アバンニ「俺が先陣を切ってやる。」

タクミ「アバンニに任せた。」

シグライ「・・・。」


勇者一行は村に向かって走る。

村の門番がタクミ達を見つけ槍を構える。


門番「止まれ!何者だ!」

シレオマ「シルミル教国の者だ!」


一閃。


アバンニは走りながら槍を切る。

返す刀で門番を袈裟斬りにした。


そのまま一行は村の中に走り込む。


シエット「あの一番大きい屋敷に反乱軍のリーダーがいるわ。」


タクミ「分かった。」

一行はタクミを先頭に屋敷に走る。


シグライがシャドウランスを放つ。

屋敷の門がシャドウランスで吹き飛ぶ。


タクミ達は屋敷の中に入る。


屋敷の中には反乱軍の兵士が数十名待ち構えていた。


タクミ、シレオマ、シエット、アバンニの順で屋敷に入る。


タクミは身構えながら前方の反乱軍の兵士と対峙する。


シグライが呪文を詠唱しながら屋敷に入って来た。


シグライ「シャドウランス!」

シグライの影の槍がタクミを襲う。


後ろからの魔法。


タクミはシグライの「シャドウランス」の声は聞こえていたが、魔法は前方の反乱軍兵士に向かったものと考え、前を向いたままだ。


タクミの後ろで影の槍がスラオに当たって消滅した。


タクミは背中の衝撃に驚き後ろを振り向く。


シレオマがタクミに切りかかった。


タクミは動揺してシレオマの剣を捌けず。


袈裟斬りに斬られる。


しかし、シレオマの剣はスラオが防御していた。


タクミは剣の勢いで吹っ飛び倒れる。


シレオマ「ちっ、何者だ!

何故タクミを切れないんだ。

邪魔しやがって!」


シグライ「くそ!絶好のタイミングで決まったはずだったのに。」


ハクが俺たちを転移で連れてきた。

俺達はタクミとシレオマ達の間に立つ。


「樹海帝国!皇帝のヒロトだ!」

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