第179話 樹海帝国(その1)

魔法国家ソルセルが無条件降服し、樹海王国の傘下に入った。


すると、他の国や部族も雪崩を打って降服してきた。


全て無条件降服で受け入れる。


また、グレンシーが連れてきた、元魔法国家ソルセルの魔法騎士団は、エルセラの魔法使いギルドに加入させた。


エルセラと騎士団長は旧知の仲だったらしく、エルセラのエルフゆえの孤独感も薄れるだろう。


樹海王国ではエルフ嫌いの者が多いからね。


小国群の北の一部を狩猟国家族長のケラノス、南の一部を傭兵国家国王のパライドに治めさせることにした。


主に元の自国の領土に周辺の国や部族の領地を追加する形。


両者ともこれ程広大な領地を治める自信が無いとびびってたので、樹海王国宰相デレイズの部下を宰相として派遣し、政務官達もデレイズの部下から派遣。


実質はこの者達が領地運営をする事になるだろう。


パライドとケラノスはお飾りだ。


学校の運営が軌道に乗っており、デレイズは今回の事を見越して、領地内の各地域から、政務官を採用していたらしいので、人員的には問題がないらしい。流石デレイズ。


一方、領地拡大に伴い、四霊獣結界も拡張。


北西にあった鳳凰の塔を古龍の山脈の最北西に移動し、南西にあった麒麟の塔を小国群の最南西に移動した。


迷宮の機能で簡単に移動出来ちゃうのだ。


もっとも移動したのはダンジョンマスターのヒナだけどね。


領地内の貿易は活発に行い、帝国や教国とは変わらず鎖国の状態。


領地が広くなった為、飛竜便が活躍するだろう。


広大な領地を持つことになり、全体の管理が面倒なので、ある程度地域を分けて分割し、領主を決めて管理しようかと考えていたら、デレイズから思わぬ提案を受けた。


デレイズ「ヒロト様は王の中の王で有りますので、皇帝を名乗るべきです。


これ程広大な領地を治める事になり、ヒロト様は多くの国王を配下に持つことになりました。


便宜上各国王は領主と呼んで居ますが、実質国王と変わらず、その支配者であるヒロト様は諸王の中の王。


すなわち皇帝が相応しいと愚考致します。」


「そうだね。国王だったものを、無理矢理各領地の領主とするのも無理があると思ってたよ。」


樹海王国を樹海帝国とし、樹海の王から樹海帝国皇帝となった。


そして各国はそのままだが帝国内を大きく4つに分けた。


各地域をリザルド元帥、デステル伯爵、ヴァンス伯爵、デルガ伯爵に治めて貰う事にした。


将軍と軍を各地域に割り振り、将軍にはそれぞれ領地も与えた。


軍には各地域の治安維持と災害救助、抑止力、そして戦争のための戦力維持を依頼した。


但し、コボ2将軍は警察の役目で帝国全体を見て貰う。


また旧小国群には新しく国王を設け領地を与えた。


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始めに深淵の樹海については『樹海地域』とする。


管理は名義のみデステル伯爵だが、皇帝の住む地域で有ることから、実質は宰相デレイズが管理。


デステル伯爵は諜報部隊の総責任者として、『闇の風』を管理。


『闇の風』隊長ヤグルを配下に持つ。


樹海地域の中でも『世界樹の里は』世界樹があり、精霊が住み、地下に皇帝の城がある最重要地だ。


そんな四聖獣結界で守護している『世界樹の里』については、精霊代表のライゾウが国王的な役割を持たせた。


まあ、自由気ままな精霊達は自由にさせるので、管理はしないんだけどね。


いざとなったら精霊王のレイに命令して貰う。


精霊達は精霊王の命令は絶対服従だしね。


樹海地域の主なメンバーは以下の通り。


樹海地域 

 管理者 デステル伯爵

  諜報部隊隊長ヤグル

 軍務 リガント将軍

 軍務 コボ2将軍(警察の役割)


 世界樹の里 精霊代表ライゾウ

 ダークエルフ国女王グレイア

 コボルト国王コボ1

 ゴブリン国王ゴブ1

 オーク国王オク1

 獣人族国王ガネーシャ

 トロル国王トロボ

 小人国王ホビダン

 古龍山脈国王ドライマ

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