第178話 VS魔法国家ソルセル(その4)

樹海王国の傭兵国家マナセル軍の自慢の魔法騎士団は、同行していた樹海王国のデルガ伯爵、グレンシー将軍にあっという間に敗北。


その後、樹海帝国の蹂躙が始まった。


兵士が一人、必死にデルガの魔力に耐えて、剣を抜きヴァンスに斬りかかる。


ヴァンスは他人事のようにそれを眺める。


兵士はヴァンスを袈裟斬りにする。


ヴァンスは斬られた箇所が黒い霧となり、剣が通りすぎると元に戻る。


ヴァンスから黒い霧がでて兵士にまとわる。


兵士は刹那にミイラとなり崩れ落ちる。


ヴァンス「男は要らん。」


グレンシーから先の尖った黒い触手が伸びて、兵士達の額や心臓に突き刺さる。


デルガ「さて、そろそろ終わりにするか。」


デルガの禍々しい魔力がデルガの身体に吸い込まれていく。


すると兵士達の身体が骸骨になっていた。


デルガ「さあ起き上がれ!整列せよ。」


骸骨の兵士達は立ち上がり整列した。


デルガ「よし、魔法国家ソルセルの首都に進もう。」


グレンシー「承知しました。」


傭兵王パライドが馬に跨がって駆けて来た。


パライド「一時はどうなるかと思ったが、流石樹海王国の人達だ。

俺の出る幕は全く無い。

戦う毎に兵士が増えていくなんて信じられない。

あの時、降参して良かったよ。」


グレンシー「そうだろうね。」


酔ったパライドの赤い頬に、グレンシーの冷ややかな目。


パライド「面目無い。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔法国家ソルセル王宮、王の執務室。


宰相「王様!申し訳ございません。」


王「どうした?」


宰相「魔法騎士団が一瞬の内に殲滅されました。」


王「何!それは大事おおごとじゃないか。

信じられん。

逃げるしかないか。

して樹海王国軍は今何処に!」


黒い霧が漂いデルガが急に王の執務室に現れた。


デルガ「ここにおるぞ。」


デルガから弱いが禍々しい魔力が溢れ出す。


王と宰相は気分が悪くてなっていく。


王「お、お主は何者だ!」


グレンシーが王の影から出てきた。


グレンシー「そのお方は、闇の王デルガ様、樹海王国の伯爵です。」


王、宰相「「え!」」


王と宰相はグレンシーに振り向き後ずさる。


グレンシー「私は樹海王国の将軍グレンシーだ。」


王、宰相「「!」」


ヴァンスが王と宰相の後ろに現れた。


ヴァンス「俺はヴァンス、同じく樹海王国の伯爵だ。」


王と宰相は振り向き驚き倒れる。


腰を抜かしたかも知れない。


そしてパライドも影から現れる。


パライド自信が驚きオロオロしてる。


パライド「おお!本当に転移した。」


グレンシー「パライド、もっと堂々としなさい。

それから自己紹介は自分でするのです。」


パライド「あ、すいません。」


パライドは王と宰相に向く。


パライド「俺は傭兵王パライドだ。

久しぶりだな。魔法王。」


王「我々をどうするきだ。」


パライド「降服するかい?

無条件降服しか認めないらしいよ。」


王は即答した。


王「無条件降服します。命だけは助けてください。」


魔法国家ソルセルが無条件降服した。

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