第177話 VS魔法国家ソルセル(その3)

樹海王国の傭兵国家マナセル軍が、魔法国家ソルセルに侵攻。


魔法国家ソルセル軍は待ち伏せし、自慢の魔法騎士団で迎撃。


魔法騎士団による魔法五段撃ち。


対するマナセル軍の魔法障壁。


グレンシー「おお!間段なく魔法が発射されている。面白いな。」


ヴァンス「魔力が少ない人間どもが、必死に考えたんだろうよ。」


デルガ「ははは、面白いな。

だが幼児の戯れ事よ。」


グレンシー「さて、蹂躙しますか。」


デルガ「そうだな。」


ヴァンス「行こう!」


デルガ「ちょっと待て。

あの魔法兵達は面白いので、樹海王の土産としよう。」


グレンシー「承知しました。

捕縛します。」


土産って!別に要らんよ。


でも要らないって言うといじけるので黙ってよ。


グレンシー、デルガ、ヴァンスの3人は魔法騎士団の後方に転移した。


闇の王エルダーリッチのデルガが押さえていた魔力を放出した。


不気味な魔力が辺り一面に立ち込める。


息苦しいまでの濃厚で禍々しい魔力がソルセル軍をおおう。


ソルセル軍の魔法騎士団や兵士達は耐えきれず膝を崩す。


絶え間なく発射されていたファイアーボールの五段撃ちがんだ。


グレンシーとヴァンスはデルガの魔力の影響はない。


グレンシーは涼しい顔で魔法騎士団に近付く。


大量の黒い触手がグレンシーより放出される。


触手は魔法騎士団と騎士団長を絡め捕っていく。


魔法騎士団の下の地面に大きな影が現れる。


魔法騎士団は影に吸い込まれていった。


グレンシー「捕縛完了です。」


デルガ「うむ。ご苦労。」


ヴァンス「お!かわいい子を見つけた。」


膝を崩した兵士達の中から、美しい女性兵士を見つけたヴァンスから、黒い霧が湧き出てくる。


黒い霧は女性兵士にまとわると、ヴァンスの元に女性兵士を連れてくる。


ヴァンスは女性兵士を抱き締め、首に噛み付き血を吸った。


女性兵士は悲鳴をあげる。


女性兵士「ああああああ!」


ヴァイラ「お戯れはそれぐらいにしてください。」


いつの間にか吸血鬼2世代で絶世の美女、ヴァイラとヴァールがヴァンスの後ろに現れた。


ヴァンス「ふむ。」


ヴァンスは女性兵士から手を離す。


崩れ落ちる女性兵士。


女性兵士は物理法則を無視して、手も付かず立ち上がった。


女性兵士の瞳が紅く変わり、唇の奥に牙が見える。


ヴァンス「お前は今日から、うーん・・・、ヴァラカだ!」


ヴァラカ「はい。仰せのままに。」


ヴァラカはヴァンスにひざまずこうべを垂れる。


ヴァンス「ヴァイラ、ヴァール、ヴァラカ蹂躙せよ!」


ヴァイラ、ヴァール、ヴァラカがソルセル軍に襲いかかる。


ヴァイラ、ヴァールの手から黒い霧が伸びて、剣の様に兵士を切り裂いていく。


ヴァラカは兵士達を掴み、引き千切り、投げる。


ヴァンスは腕を組んで、見ている。

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