第172話 VS小国群(その3)
小国群の攻略に進軍する狩猟国家ハンテグ軍。
ケラノスとリザルド、ビーが会話していると、死神デステルが大鎌を持って出現した。
デステル「この先に伏兵だ。ケラノスの言う通りサテュロスは戦う気だな。」
リザルド「良いな。儂が一気に殲滅しようか。」
ビー「リザルド元帥、兵士の戦闘訓練もしたいので、人化のままでお願いします。」
リザルド「うむ。しょうがないのう。」
デステル「奴等は笛の音で眠らせた後、攻撃するようだ。我々のようにレベルが高いと問題ないが、ケンタウロスは心配なので、耳栓をしておけ。状況はケラノスに念話で伝える。」
ケラノス「承知しました。ご配慮有難うございます。」
ケラノスは後ろを振り向き、ケンタウロスの兵士達に叫ぶ。
ケラノス「皆のもの!耳栓をせよ!」
ビー「訓練通りにね。ケラノスは回り込む。私達が空中より攻撃。その後地上軍が出撃。そして敵の横にケラノス軍が襲撃よ。リザルド元帥は地上軍の指揮でよいでしょうか?」
リザルド「ビーが空中から攻撃した後では、残敵の掃討になるだろう。面白くないのう。儂がビーの攻撃前に単騎で一番槍だ。」
ビー「承知しました。地上軍は副将軍のオガ1に指揮をとらせます。オガ1頼んだよ。」
オガ1「了解した。」
側で進軍していたオーガ族、オーガキングのオガ1が答えた。
オガ1は黒いアダマンタイトの重鎧を装備している。
リザルド「よし、出撃だ!」
リザルドがコカトリスに跨がり単騎で駆け出す。
ケラノス軍は右に駆け出す。
ビー「リザルド元帥が敵を全滅させる前に突撃よ!急いで。」
キラービー達が空を飛ぶ。
オガ1「突撃!」
地上軍も走り出す。
サテュロス。
上半身は人間。下半身が
頭に羊の巻き角。
上半身は裸。筋肉質で毛深い。
下半身の茶色い驢馬の足は2本。
笛を手にしているものが半数。
もう半数は斧を持っている。
戦場に睡眠の笛の音が響き渡る。
リザルドはものともせず突き進む。
リザルドはサテュロス族の軍に突っ込むと、大剣で切り裂いていく。
サテュロス達は
上空よりキラービーナイト、キラービージェネラルの部隊が針の雨を降らせる。
リザルドに目がいっていたサテュロス達には、不意をついた形となり、まともに針が突き刺さる。
そこに前方から地上軍が攻め込む。
総崩れになったサテュロス達。
更に横からケラノス軍が襲撃。
蜘蛛の子を散らす様に逃げていく。
ビー「追撃!」
キラービー達の飛行速度とケラノス軍の機動力から、徒歩では逃げられず、次々と討たれていく。
リザルドはそのさまを見て
リザルド「手応えがないのう。」
デステルがリザルドの横に出現する。
デステル「まあ、こんなもんだろう。」
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