第171話 VS小国群(その2)

傭兵国家マナセル軍。


傭兵王パライドと吸血鬼真祖ヴァンスの会話。


パライド、ヴァンスは馬に跨がり並んで進軍中。


パライドは普通の馬に乗っている。


ヴァンスは黒い身体、赤い瞳のアンデットホースに乗っている。


アンデットホースは普通の馬より二回り大きい。


その後ろに同じくアンデットホースに跨がり、吸血鬼の女性2名ヴァイラとヴァールが続く。


二人は酒を飲みながら進軍している。


パライド「ぐははは、楽勝だな。」


ヴァンス「ふむ。少しは楽しませて欲しいものよ。」


行く先々で降服してくる国や部族。


宣戦布告してからまだ戦闘にはなっていない。


そこにグレンシーがコカトリスに乗って近付いて行く。


グレンシー「あんた達、酒ばっかり飲んで!戦闘が始まったら、酔っぱらって使い物にならないなんてことはないようにな。」


ヴァンス「大丈夫だ。この程度は酒の内に入らぬ。」


パライド「我が戦わずとも問題無かろう。

この面子で戦いに参加出来るとは思えんよ。

足手まといだろうに。」


グレンシー「一応この軍の総大将は貴様だ。士気に関わる。」


パライド「いやいや、我は言い出しっぺなだけよ。

8割はグレンシー将軍の軍。

将軍が総大将で良かろう。」


グレンシー「何だって!ワザワザ来てやったのに、他人事だな。」


グレンシーの闇魔法がうごめき出す。


すると闇の王でエルダーリッチのデルガ伯爵が出現し、グレンシーとパライドの間に浮く。


デルガ「グレンシー、それくらいにしておけ。

仲間割れしてる場合じゃない。

樹海の王の為の戦だ。

樹海王国軍としてグレンシーが総大将で指揮を取った方がよい。

パライドでは荷が重かろう。」


パライド「面目ありません。」


グレンシー「分かった、パライド!以後俺の命令に従え。」


パライド「承知しました。」


ヴァンス「ははは、グレンシーそれくらいにしてやれ。」


ヴァンスが酒を飲んでグレンシーに言った。


グレンシー「はあ~。この人達は全く。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

狩猟国家ハンテグ軍。


狩猟国家ハンテグの族長ケラノスはケンタウロス。


上半身が人間、下半身が馬。


樹海王国の参加に入ってから上は黒いミスリル製の軽鎧を着用。


下半身の馬の部分も黒いミスリルの馬用の軽鎧を装備。


ケラノス「この度は同行していただき感謝致します。」


世界蛇ヨルムンガンドの蛇王リザルド元帥は人化でコカトリスに跨がりケラノスと並んで進軍中。


リザルド「何度目だ、もうよい。」


ケラノス「まさか蛇王様が直々に来ていただけるとは思ってもいなかったので・・・。」


キラービーエンプレスのビー将軍は自分の翅で羽ばたきながら近づく。後ろにはキラービージェネラルが数匹続く。


全員黒いミスリル製の軽鎧を着用だ。


ビー「リザルド元帥、ケラノスは恐れ多いのですよ。」


リザルド「うむ。左様か。

一回聞けば分かるのだ。

しかし戦闘がないのう。」


ビー「先触れの時点で、直ぐ降服ですからね。」


ケラノス「次はサテュロス族の国、ケンタウロス族とは昔から仲が良くないので、一戦あるやも知れません。」

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