第169話 魔法国家ソルセル(その8)
城の食堂。
龍脈の魔女ウィーラとエルセラを食堂に連れていった。
二人をそこにいた皆に紹介した。
龍脈の魔女ウィーラは大歓迎だった。
エルセラはエルフなので微妙な感じ。
でもエルセラは樹海王国の食事を堪能していた。
エルセラ「ああ! これも美味しい、こっちも美味しい。」
ウィーラ「デランチ! 久しぶりじゃのぅ。」
ウィーラは錬金術ギルド相談役、伝説の錬金術士デランチと知り合いだったらしい。
デランチ「婆さんが若返ったのぅ。」
ウィーラ「こっちが本当の姿じゃ。」
デランチ「うははは、また一緒に開発しようぞ。」
エルセラ「デランチ様! 貴方までここにいたのですね。」
デランチ「ここはいいぞぉ。酒も料理も旨いし、素材も使いたい放題じゃ。夢のようだぞ。」
ウィーラは他にも知り合いが多かった。
楽しくやれそうだ。
「えー、新メンバーの2名のについて発表します。エルセラには魔法使いギルド長を任命する。学園から引き続き魔法の研究をしてくれ。」
エルセラ「承知しました。」
「魔法使いギルドは魔法の研究開発及び付与魔法の研究開発を行う。戦争時には魔法兵として戦争に参加して貰うので戦闘訓練もしてくれ。」
エルセラ「分かりました。」
「宰相デレイズ、各種族から魔法が得意な者を選抜し魔法使いギルドに異動だ。」
デレイズ「承知しました。」
「ウィーラ、エルセラの相談に乗りながら、錬金術ギルド、魔法使いギルドに技術伝承をお願いする。そして伯爵の爵位を与える。宜しくね。」
ウィーラ「分かったのじゃ。」
エルセラ「ウィーラ様、宜しくお願いします。」
「デレイズ、ウィーラとエルセラには四聖獣の塔、四霊獣の塔の8ヵ所の何処かに住居とギルド、研究室を与えてくれ。」
デレイズ「承知しました。」
「同じくデランチは、相談役の職を解き伯爵の爵位を与える。錬金術ギルドへの技術伝承を継続してお願いするが、ウィーラと同様に魔法使いギルドにも技術伝承もお願いする。」
デランチ「慎んでお受け致します。」
「ユイ、魔法使いギルドに入って魔法の修業ね。」
ユイ「分かった。頑張る。」
「ウィーラとエルセラ、どの塔にいても転移で食堂に来ることは可能だ。
食堂に好きな時に来て食事することを許可する。」
ウィーラ「やったのじゃ。」
エルセラ「良かったです。毎食来ます。」
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魔法国家ソルセルの王宮、王の執務室。
王と宰相の会話。
宰相「王様!衛兵達からエルセラはどこにもいないと報告がありましたが、最初に宿に行った使いのものが戻りました。」
王「おお!詳しく話せ。」
宰相「それが言ってる事が良く分からないのです。エルセラを迎えに行ったら、生意気な小僧と口論になり、ダークエルフに闇魔法で拘束されていたとの事。メンバーは小僧と執事、綺麗な女性が10人程いたらしいです。」
王「メンバーは宿屋の支配人の話と一致するな。その者達とエルセラはどこかに消えたと言うことだな。」
宰相「はい。」
王「うーむ。引き続き捜索は続けろ。」
宰相「承知しました。」
宰相「ところで、商業国家トレセルとステラド帝国は樹海王が人間だったため、魔王認定を取り消しました。小国群の各国も続々と魔王認定を取り消しています。」
王「教国の魔王認定もいい加減だな。
この食料難で戦争なんて継続出来ない。商業国家トレセルが取り消すなら我が国も取り消しだ。戦争は中止にしよう。魔法騎士団も戦場から引き上げだ。」
宰相「承知しました。」
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