第168話 魔法国家ソルセル(その7)
宿で食事中、無礼な王の使いが来てエルセラを連れていこうとしたので、拘束しグレイアの影に収納した。
食事が終わったので、妻達を買い物に行かせて、その間に王宮からの使いや密偵が来ないようにした。
妻達が買い物から帰って来た。
ウィーラ達は満喫したらしい。
笑顔で買った物を異次元や影からだして、見せ合っている。
「じゃあ、夕食を食べに城の食堂に行こう。」
エルセラ「王家からはなにもなかったのですか?」
「宿には誰も来てないよ。
と言うか何者も来ない様にした。」
エルセラ「え!どう言うことでしょうか?」
ウィーラ「まさか、王家を全て抹殺したのではないじゃろ?」
「そこまではしてないよ。」
エルセラ「はぁ~。
『出来ない』じゃなくて、『しない』なのですね。」
ウィーラ「そうじゃよ。
この中の誰か一人でもこの国を潰せるじゃろ。」
エルセラ「全くとんでもない人達と一緒に行く事になったのですね。」
ウィーラ「うむ。しかし、これからの事は楽しみじゃ。」
エルセラ「はい。ウィーラ様、サクラ様に支援を受けて、魔法研究に専念出来ると思うとワクワクします。」
サクラ「宜しくね。」
「コボミ、グレイア、もう樹海王国に引き上げるから馬車も持ってきてくれ。
これ以上ここにいると、この国も蹂躙してしまいそうだ。」
コボミ、グレイア「「はーい。」」
エルセラ「蹂躙・・・。」
「ところでグレイア、王の使いは密かに王宮に帰しておいてね。」
グレイア「承知しました。」
(スパ、デルガ、デステル、ヤグルは、もういいよ。
引き上げるから城に戻ろう。
夕飯を食べよう。)
スパ、デルガ、デステル(((承知しました。)))
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魔法国家ソルセルの王宮。
王の執務室。
王と宰相の会話。
宰相「王様!状況を探りに行った『影の騎士』と連絡が取れなくなりました。」
王「何だと、何があった。」
宰相「分かりません。
『影の騎士』以外の密偵もこの都市から全員消えました。
全く状況が分かりません。」
王「なんと言うことだ!
衛兵達を宿に向かわせてエルセラを強制的に連れてこい。」
宰相「承知しました。」
エルセラに固執して王家の密偵が全滅しちゃいました。
この国は、もう終わってるな。
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宿にて。
衛兵「王の使いで来た。
エルセラを連行する。
エルセラが泊まっている部屋に案内せよ。」
支配人「エルセラ様は宿泊をキャンセルして出ていかれました。」
衛兵「何!泊まっていた部屋はどこだ。」
支配人「10階のスペシャルルームです。」
衛兵「そこに案内せよ。」
支配人「はい。」
衛兵「二手に分かれるぞ。
10階の調査と街でエルセラの行方を探すのだ。
まだ門番からエルセラが都市を出た報告がないので中にいるはずだ。」
もう転移で城に帰ったけどね。
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