第161話 竜脈の魔女ウィーラ(その4)

竜脈の魔女ウィーラの店。


地下にある召喚の間。


車座で話をして、皆で樹海帝国から持ってきた酒と食事を楽しむ。


ウィーラが樹海王国の酒を一口飲む。


ウィーラ「やや!なんじゃこりゃ?

旨い!旨過ぎじゃ。」


サクラ「そうでしょう。」


ウィーラ「お主、毎日こんな旨い酒を飲んでるのか!」


サクラ「えへへ。」


グレイア「こっちの酒も美味しいですよ。そして料理も。」


ウィーラはグレイアの薦める酒を飲み、料理を食べる。


ウィーラ「こっちの酒も旨い。

酒も料理も旨過ぎじゃろ。」


グレイア「美味しいでしょう。」


ウィーラ「こんな酒と料理は始めてじゃ。

ところでグレイア、お主はダークハイエルフになっているが、何があった?」


グレイア「ヒロト様の恩恵ですよ。」


ウィーラ「なーにー!こんな旨い物を毎日飲み食いして、魔力も上がって、進化するとは・・・。」


ウィーラは俺に抱きついて来た。


ウィーラ「ヒロト様!是非、儂も眷属にしてくれー。頼むのじゃ。」


ハクとレイがウィーラを押し返すが、必死にしがみついている。


「しょうがないなー。

『テイム!』」


ウィーラを眷属化した。


ウィーラは両掌を見つめて叫ぶ。


ウィーラ「おおおおおお!

魔力が増えたのじゃー。

この沸き上がる力!

なんじゃこりゃー。」


「俺の眷属はステータスが倍になって、進化が出来るようになる。

そしてレベルも上がり易くなるんだよ。」


ウィーラ「凄いのじゃぁ。」


「ところで何でこんな都市の中に竜脈があるんだい?」


ウィーラ「逆じゃ。

竜脈があるから魔法に特化した都市が出来たのじゃ。

千年前には儂の家しか無く周りは森じゃったよ。」


「ふ~ん。ウィーラは竜脈を守護してるんでしょ。」


ウィーラ「そうじゃよ。」


「この家から出られないんじゃ無いの?」


ウィーラ「そうじゃよ。お使いは使い魔とホムンクルスにいってもらう。」


「よっぽど、ウィーラの方が引きこもりじゃん。

この家を結界で封印したらいいんじゃ無いの?」


ウィーラ「そんな結界、儂では無理じゃ・・・四霊獣か!」


サクラ「そうね四霊獣結界なら、この程度の広さは余裕ね。」


ウィーラが俺を上目遣いで見る。


ウィーラ「お願い出来るかのぅ。」


「ハク、出来るの?」


ハク「この程度の広さなら、魔力の低い分身体で充分余裕ね。」


「ハク、コボミ、ハピ、リザお願い。」


4人は分身体を出した。


分身体は家を出てこの家の屋根の四隅に向かった。


家全体が結界で覆われた。


分身体は小さな石像に変わった。


「この家に何かあったらスパ1から連絡を貰おう。」


スパ1「承知しました。」


ウィーラが泣き出した。


ウィーラ「うおおおおん、こんな日が来るとは、夢のようじゃ。

ヒロト様に身も心も捧げますじゃ。」


俺とサクラはヨシヨシしながら、笑った。


サクラ「でも妻は駄目よ。

夜のローテーションが厳しいわ。」


グレイア「え!一人くらい増えてもいいでしょ。

ちなみに私が立候補なんだけど。ねぇ。」


ユイ「私も立候補する!」


ハク「ヒロトはモテモテね。」


ルシー「当分は駄目よ。ねぇ。」


ルシーは妻達に同意を求める。


ヒナ「そうねー。誰か妊娠したら考えよう。」


グレイア、ユイ「「待ちます!」」


おいおい、俺の意見は聞かないの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る