第160話 竜脈の魔女ウィーラ(その3)

召喚が終わると、そのまま召喚の間で車座になって話が始まった。


全員人化している。


俺の右にハク、左にレイは変わらず。


ヌエのライゾウはアリアの膝の上。


九尾の狐キュウはヒナの膝の上。


火の鳥フェンはユイの膝の上。


黒猫ミサキはサクラの足元で寝そべる。


ブラウニー姉妹を召喚した。


樹海王国から食物たべもの飲物のみものを持ってきて給仕を行う。


ウィーラ「しかし凄い面子じゃなぁ。」


サクラ「そうでしょう。毎日が楽しいわ。」


ヒナ「魔女って不老なんでしょ。

ウィーラはどうして婆さんになったの?」


ウィーラ「幻影じゃよ。ほらっ。」


ウィーラはセクシー魔女に変わった。


ヒナ「おお!本当は若い姿なんだ。」


ウィーラ「長年店をやっとるからのぅ、長命種がいるといっても流石にここまで若いと違和感があるじゃろ。言葉使いもしかりじゃ。」


ヒナ「なるほどねー。」


サクラ「ウィーラは婆さんだよ。」


ウィーラ「サクラ、お主も変わらんじゃろ。」


サクラ「いやいや、百五十は若いわよ。」


ウィーラ「百五十くらいではたいして変わらんぞ。」


百五十の年の差が変わらないって何歳だよ!


突っ込みたいが我慢だ。


女性に年齢を聞くのは禁句だね。


ヒナ「ウィーラさんも使い魔がいるの?」


ウィーラ「いるぞ。ロック鳥じゃよ。名前はロクじゃ。」


ここにもネーミングセンスゼロの人がいた!


ヒナ「ロック鳥は大き過ぎて使い魔っぽくないでしょ。」


ウィーラ「小鳥サイズにもなるのじゃ。ほらっ。」


小鳥サイズのロック鳥が召喚された。


ウィーラの左肩に止まる。


ヒナ「おお!可愛いねー。」


ヒナ「サクラは魔道具の作成とか、ゴーレム、ガーゴイルの生成が得意だけど、ウィーラさんは何が得意なの?」


ウィーラ「そうじゃなー。魔道具もゴーレムも作れるが、どちらかというと、薬の作成とか武器や防具の魔法付与の錬金術じゃなー。それから古代の技術の復元じゃ。」


ヒナ「へえ、いいねー。」


ウィーラ「それは置いといてじゃ。サクラ、お主随分魔力が上がったのぅ。以前の倍以上あるじゃろ。」


サクラ「そうね。倍以上はあるわ。」


ウィーラ「深淵の引きこもりが、突然どう言う事だ。」


サクラ「ヒロトの眷属になったからだね。詳しくは秘密よ。」


ウィーラ「むむ、儂も仲間に入れてくれ。」


サクラ「ヒロト次第ね。」


「急に振るなよ。」


サクラ「だってそうでしょう。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る