第158話 竜脈の魔女ウィーラ(その2)
竜脈の魔女ウィーラの店の地下。
使い魔召喚する為にサクラに連れてこられた。
ウィーラは俺達の正体を知りたそうなので、他言無用の約束をして、教える事にした。
自己紹介が必要かな。
サクラ「有難うヒロト様。四霊獣の皆は四隅の柱の前に立って、結界を張ってね。」
ウィーラ「四霊獣!」
右手からハクが人間より若干大きめの応龍となって現れる。
ハク「応龍のハクよ。」
ハクは東の柱の前に浮かぶ。
コボミが麒麟に変わる。大きさはハクと同様。
コボミ「麒麟のコボミ。」
コボミが北の柱の前に立つ。
ハピがハクと同じ大きさの鳳凰に変わる。
ハピ「鳳凰のハピよー。」
ハピが西の柱の前に飛んで行く。
リザもハク同様の大きさの霊亀に変わる。
リザ「霊亀のリザです。」
リザが南の柱の前に立つ。
ウィーラ「本当に四霊獣じゃ!」
四霊獣は結界を張った。
四隅の柱の内側に透明な結界が見え隠れする。
サクラ「今回、使い魔契約をする2名。吸血鬼真祖のヒナとリッチで魔法の勇者ユイよ。」
サクラは二人を呼び、二人はサクラのもとに進みウィーラに一礼する。
ヒナ「ヒナよ。」
ユイ「ユイです。」
ウィーラ「吸血鬼真祖とリッチの魔法の勇者かい。随分変わった子達じゃ。」
アリアがライゾウを抱っこして前に進む。
アリア「人間のアリアです。」
ライゾウはヌエの腕から飛び降り、アリアと同じ大きさになる。
ライゾウ「ヌエのライゾウだ。」
ウィーラ「ヌエかい。久しぶりに見たのぅ。」
グレイアが1歩前に出る。
グレイア「ダークハイエルフのグレイアです。お久しぶりです」
グレイアは服だけ変わった。
セクシーで身体にピッタリの黒革の上下。
ウィーラ「グレイア!ダークハイエルフになったのか!
ダークハイエルフが実在するとは!」
スパがウィーラの前にアラクネエンプレスの姿で出現。
スパ「アラクネエンプレスのスパです。」
ウィーラ「え!どこにいた?全く分からんかったのじゃ。」
ルシー「自己紹介が必要なのかしら?不死王のルシーよ。」
ルシーが不死王の姿に変わる。
濃厚で邪悪な魔力と邪気が召喚の間全てに広がった。・・・と思う。
レイの精霊力で包まれているからよく分からん。
ウィーラ「不死王!」
ウィーラがよろめく。
スパがウィーラの腕をとり支えた。
レイの神々しい精霊力がウィーラも包んだ。
ウィーラ「これは精霊王の力じゃな。」
アスタロト「悪魔で執事のアスタロトで御座います。」
アスタロトは御者服から執事服に変わっただけ。
アスタロトは丁寧に一礼する。
ウィーラ「あ、悪魔まで!」
アスタロト「ヒロト様の危機以外では動かないのでご心配無く。」
「樹海の王ヒロトだ。」
スラオの幻影を解除。
戦闘服に変わる。
ウィーラはジト目で俺を見る。
ウィーラ「他にも何かあるが詮索はすまい。」
何も無いよ。人間だし。
アイとスラオとムラマサの事かな?
サクラの足元の黒猫のミサキが微笑んだ。
ミサキ「私は自己紹介不要よね。ウィーラ久しぶりー。」
ウィーラ「サクラ、こんな災害のような者達を集めて何をするつもりじゃ。」
サクラ「ヒロト、なにするの?」
サクラが俺の方を見て尋ねる。
「別に何かする気は無いなぁ。」
サクラはウィーラに向き直る。
サクラ「だそうよ。」
ウィーラ「むむー。まあ良いか。ここには使い魔の召喚と契約をしに来ただけじゃろ。」
サクラ「そうだよ。」
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