第155話 魔法国家ソルセル(その1)

魔法国家ソルセルに訪問するメンバーは、傭兵国家マナセルに訪問したメンバーとダークエルフ領領主グレイア、魔法の勇者でリッチのユイ。


幻影の魔法があるので、旅人の服に着替えなくても良い。


俺は戦闘服だがスラオの幻影魔法で旅人の服に見かけを変えた。


ヒナとサクラとユイはサクラの幻影魔法で、グレイアも自分の幻影魔法で、服を目立たない旅人の服に見かけを変えた。


コボミ、ハピ、ルシー、リザ、ユイは人化。


俺とアリアは人間だからそのまま。


ヒナとサクラも人間と変わらないのでそのまま。


ライゾウは小さくなりアリアの膝の上。


黒猫のミサキも今回は参加でサクラの膝の上。


スパは見えないがどこかにいるはず。


当然右手ハク、左手レイ、左目アイ、

左腰ムラマサ、背中スラオは定位置です。


今回は10人乗りの大型の馬車を用意した。


外側はどこにでもある大型の馬車。


中身はサクラ特性の魔道具馬車となっている。


今回の為に作った物では無い。


サクラのコレクションを利用させて貰った。


揺れが殆ど無い、快適仕様。


実際に中に入ると広い。広すぎ。


空間魔法で拡げてるらしい。


5人ずつ硬めのソファーに向かい合って座る。


真ん中にテーブル。


馬車を引くのは地竜。


だったら地竜車だよね。


でも言い難いので馬車と呼びます。


大型なので、馬なら四頭は必要だが、地竜だったら一頭で充分なので、地竜はフォレストリザードから進化した眷属の中から選抜した。


地竜の馬車は小国群でも使われているとのことだったので、そんなには目立たないだろうと思う。


問題は御者ぎょしゃ、馬車の前部で馬を操る人をどうしようかと考えていたら、執事のアスタロトが御者を出来るというので任せた。


傭兵国家マナセルまで転移し、魔法国家ソルセルに馬車で向かった。


途中小国を幾つか経て、魔法国家ソルセルに入る予定。


暫く馬車で進む。


ブラロロを召喚。


ダンジョン産コーヒーやダンジョン産紅茶を煎れて貰い、飲みながらの移動だ。


馬車の窓から外を見る。


スパ1が出現して話し掛けようとした時。


アスタロト「ヒロト様、盗賊です。」


ちょっと悔しそうな顔をしてスパは消えた。


スパも盗賊の報告だったけど、アスタロトに先に言われたんだね。


「え、どうしようかなぁ。」


グレイア「私に任せて下さい!」


サクラ「ヒロトに良いところを見せたいのね。」


俺に良いところを見せたいらしい。


ユイ「任せて上げてください。」


ユイは小声でグレイアに「ここは譲るわ、次は私を応援してね。」

って言ってた。


「よし、任せた。」

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