第151話 VS傭兵国家マナセル(その2)
傭兵国家マナセルに観光に来たはずなのに、副ギルド長に絡まれて、
妻達を差し出せ!なんて言われたので、ぶっ飛ばしたらギルド長の国王が出てきた。
俺達を逮捕しようとしてきたので、堪忍袋の緒が切れました。
全く、もぅ。
怒ったね。
「おい!話は最後まで聞け!
この国はどうしようも無い事が分かったんだよ。
お前はこの国と戦う覚悟が無ければ、軍門に下れと言いたいんだろ。
覚悟は決めたぞ。
この国と戦ってやろうじゃないか。
他人の妻を強奪しようとする国と仲良くする気は無い。
俺達への宣戦布告を受けてやる。」
パライド「なに!」
「アリア、傭兵は駄目だな。強盗と変わらん。」
アリア「そのようね。」
「みんな!手加減を部分解除だ。物理で殺せ。」
パライド「え!手加減?」
パライドは俺達の後ろで
パライド「本当に死んでない。
まさか、8人でこの千に近い軍勢と戦う気か?
俺が鍛え上げたこの精鋭達だぞ。」
「そうだよ。多少の手加減はしてやる。」
パライド「なに。野郎共!
身の程を教えてやれ!」
千に近い数百の軍勢が襲いかかって来た。
ハク(私も戦いたいんだけど!)
スラオ(僕も。)
レイ(私も。)
(しょうがないね。
ばれないようにやろう。)
コボミの爪が横に一閃。
先頭を走ってきた衛兵達の身体が上下に切断された。
ハピ、ヒナが飛び上がり衛兵達の中心に降り立つ。
ヒナの仕込み杖が一周すると周りにいた衛兵達の首が落ちる。
ハピは衛兵達の頭に着地。
周りの衛兵の首を蹴り飛ばしていく。
リザは衛兵達の軍勢に飛びかかる。
衛兵の猛者がカウンターでリザに槍を突き立てる。
リザは右手で槍を掴むと放り投げた。
衛兵の大剣が袈裟斬りでリザを襲う。
リザは左腕で大剣を受け流す。
さすが霊亀の腕だ。
掠り傷一つ付かない。
いつの間にかリザの右手に大剣がある。
リザは大剣で周りの敵を切り飛ばす。
衛兵の大剣がアリアを襲う。
不可視のライゾウが爪で大剣をへし折る。
アリアの剣が衛兵達を斬り裂く。
俺は踊るように両手を振り回すだけ。
右手には応龍の手甲。
応龍の尻尾が周りの衛兵の首を跳ねていく。
左手には世界樹の手甲。
世界樹の蔦が飛び回り、衛兵の手を足を締め千切る。
俺に近づいた衛兵の額をスラオの黒い触手が突き刺す。
パライドの背筋が冷たくなる。
8人に蹂躙される数百の兵士達。
パライド自ら訓練してきた精鋭達。
見る間に殺されていく。
8人は疲れる素振りも無い。
どんどん減っていく兵士達。
パライド「俺は手を出してはいけない者達に手を出してしまったのか?手加減されてこの有り様か!」
自らの選択ミスに痛恨の思い。
パライド「攻撃を止めろ!
下がれ!」
衛兵や傭兵達は素早く下がり、8人の周りに広がった。
中心には8人と数百の死体。
一時の間に4分の1は殺された。
しかし、8人は攻撃の手を緩めない。
8方向に飛び掛かり蹂躙を続ける。
兵士達は恐怖から逃げ惑い始めた。
しかし、追撃は止まらない。
兵士達の恐怖は都市全体に伝染していくようだ。
興味深く戦況を見ていた都市の人達も逃げ始めた。
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