第146話 小国群へ

樹海王国の世界樹の地下にある王城にあるいつものリビングで、いつものメンバーが寛ぐ。


本日は宰相デレイズ、外交担当アキート、元帥リザルド、死神デステルを呼んで会議中。


「小国群で連合軍に参加していない部属や国が、食糧難になっているのは可愛そうだなぁと思ってね。この会議を召集した。」


ヒナ「そうねー。この前念話で見たケンタウロス族は、魔王認定とも連合軍とも全く関係なさそうだしねー。」


アリア「それらの国については、鎖国を解いて貿易再開するの?」


アキート「鎖国の解除は良い手では無いね。

その国経由で帝国や教国に物資が流れる可能性がある。」


アリア「そっか。難しいね。」


「本意では無いけど、属国化若しくは眷属化して傘下に入る国について、食糧支援と貿易再開を実施する方向かな?

傘下に入ればある程度の強制力はある。

そして食糧支援、貿易再開は自国の消費量を越えない様に制御しよう。

スパに監視してもらって、他国へ物資を流した場合は厳罰だ。」


スパ「承知しました。」


「傘下の国についてはサクラの結界を張って防衛に備える。」


サクラ「了解!」


「戦力放棄はそれぞれの自由意思に任せて、放棄する国には軍を派遣しようか。」


リザルド「うむ。承知した。」


「傘下に入らない国は今まで通り国交断絶だな。

アキート、やっと外交本来の仕事を任せられるよ。」


アキート「いやいや、元々しがない商人ですから、専門家では無いのですが頑張ります。」


「ケンタウロス族の狩猟国家ハンテグには俺が直接行くよ。

小国群の中では実力が高い国と聞いてるし、魔物の部族なのでいざとなったら『テイム』出来る。

デステル、『闇の風』ヤグルの部隊で会談の段取りを頼む。」


デステル「承知しました。

念話で早速ヤグルに伝えます。」


「他の国は全てアキートに任せる。」


アキート「承知しました。」


「後は、交渉において危険もあるし、場合によっては威圧的な交渉が必要になるかも知れないので、オニバルとオニバル軍の精鋭を同行させよう。」


アキート「それは心強い、有難う御座います。」


リザルド「オニバルに伝えておこう。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺達は狩猟国家ハンテグに向かう。

いつものメンバーで訪問だ。


俺と右手に応龍のハク、

左手に精霊王のレイ、

左目に魔眼のアイ、

背中にマジックスライムエンペラーのスラオ、

左腰に神刀のムラマサ。

俺は戦闘用の服になっている。


そして、

霊亀のリザ、麒麟のコボミ、

鳳凰のハピ、不死王のルシー、

吸血鬼真祖のヒナ、

魔女のサクラ、

人間のアリア、

ヌエのライゾウ。

どこかにスパ1がいるはず。


アリアロボはハクの異次元収納ね。


俺と人化してるリザはコボミに乗って移動している。

サクラは箒に乗って・・・!


ん?


ヒナもサクラの箒に乗ってる。

箒がいつの間にか二人乗りになってた。

ヒナ「いいでしょー。」


アリアはヌエのライゾウに乗ってるが、

ルシーもライゾウに乗ってた。

鳳凰のハピは低空飛行。


樹海から湿原に転移。


湿原から亀人のクルーマ族と蛙人のヴォジャノーイ族の集落を経由して小国群に入った。


飛んで行かなかった理由は、連合軍に見つからない様にしたかった事と新規傘下のクルーマ族、ヴォジャノーイ族と会っておきたかったから。


クルーマ族とヴォジャノーイ族では大歓迎だった。


両種族の族長がどうしてもと懇願して来たので眷属とした。

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