第143話 VSエルフ軍(その7)
精霊の森の結界を壊し、エルフの集落に入ると、ワラワラとエルフの衛兵達が駆け寄ってくる。
衛兵「何者だ!」
「樹海王国だ!」
こればっかり。
不死王ルシーの邪悪な魔力と邪気が一気に精霊の森を覆う。
精霊王レイの荘厳な精霊力が仲間達を優しく包む。
エルフの衛兵達、住民達は苦しみ始めた。
鳳凰ハピの神々しい歌声が響き渡った。
仲間達のステータスが上昇していく。
エルフ達のステータスが減少していく。
レイが契約解除の呪文を詠唱する。
レイの荘厳な精霊力が濃厚になり更に神々しさを増していき精霊の森を包み込んでいく。
レイ「
レイの両手から精霊力が、虹のような七色の光を帯びて精霊の森全体に降り注ぐ。
エルフ達の精霊の腕輪が、砕け散り一瞬のうちに風化した。
解放された精霊達が精霊の森上空に浮かぶ。
精霊達「有難う御座います。精霊王様!」
レイ「精霊達よエルフ達が逃げないように見張りなさい。」
精霊達「承知しました。」
精霊達は精霊の森を飛び回り、森から逃げようとするエルフ達を攻撃していく。
リザルドがヨルムンガンドに変わり暴れ始めた。
アリアロボも大剣を振り回し、精霊の森を破壊する。
ケルベロスのコボ2の炎のブレスが焼き尽くす。
ヌエのライゾウが雷撃で出てくるエルフ達を襲う。
俺達は中央に進みながらエルフ達を蹂躙して行く。
中央の大きな舘からヨタヨタしながらエルフ王が歩み出てきた。
エルフ王「何事じゃー!」
「樹海の王ヒロトだ!宣戦布告を受けて襲撃に来た!
不当な契約に縛られた精霊達を解放し、高慢なエルフを殲滅する。」
エルフ王「将軍エリトアの軍勢はどうした!エルフ3千、精霊6千の軍勢は10倍の敵をもものともしないはずだ・・・。」
「殲滅したよ、皆殺しだ。」
俺って何で丁寧に応対してんだ?
エルフ王「そんな馬鹿な。どうなっている!」
「説明する義理はない!問答無用。」
ムラマサを薙ぎ払いエルフ王を斬る。
俺は精霊の森最奥を目指す。
周りでは仲間達がそれぞれ暴れまわりながら、俺の後をついてくる。
コボ1、コボ5がエルフ達を斬り倒す。
コボミの爪が牙がエルフ達を切り裂く。
サクラの光線が、建物やエルフ達に突き刺さる。
ヒナが仕込み刀で斬り捨てる。
ハクの尻尾がエルフ達を薙ぎ払う。
精霊の森最奥に到着。
開けた場所に岩山の祠があった。
その中から元精霊王ファイアー・ドレイクのドレグルが出てきた。
ファイアー・ドレイクは、炎で出来ている西洋の
長い首。巨大な蝙蝠のような羽。
長い尻尾。角、牙、全て炎。
オレンジと赤系統の燃え盛る炎が揺らめいている。
ドレグル「おれはドレグル。貴様らが樹海の者共か!」
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