第138話 樹海王国の状況
樹海王国国王の城。
いつものリビングで寛ぐいつものメンバー。
今日はデレイズを召喚し、樹海王国の内政状況を確認。
この部屋って執務室に近いのかな。
それとも会議室か?
執務を一切してないので、良く分からんが。
書類仕事した事無いよ。
執務はデレイズに丸投げだし。
重要な事をリビングで決めるから、会議室に近いのかもね。
「スパ、教国の料理長はどうなった?」
スパ「スカウトが成功して樹海王国にいます。」
「おお!いいね。」
スパ「現在、小人の料理おばさんと料理について意見交換等を行い積極的に働いています。ユイさんの言っていた通りで出来る人物だと、料理おばさんも太鼓判を押されています。」
「うんうん、いい感じだね。
これは料理ギルドも作った方がいいな。
料理は樹海王国の一つの財産だ。
料理おばさんと料理長に伝えてくれ。
それから国中から料理の才能がある者を探し集める。
料理学校を作るのもいいな。
デレイズに丸投げだ。」
デレイズ「承知しました。
教国の宰相も樹海王国にスカウトしました。
現在私の配下に入りました。
その他優秀な事務方ホムンクルスも多いので、新しい組織を作っても全く問題無いでしょう。」
「デレイズ、学校は順調か?」
デレイズ「順調に成果を上げています。
卒業後の就職率も良いです。
学校卒業後教員となる者も多く、領地内の全市町村にそれぞれひとつ以上の学校を作る事ができました。
専門知識の修得を望む声も多く、各ギルドと連携して、専門学校を設立する方向で動いています。」
「うむ。良い傾向だね。
鎖国による国内の影響はどうだ。」
デレイズ「大きな影響は有りません。
周辺国に売っていた食糧等は国で買い取りしていますが、元々税収が多くダンジョン機能で公共事業をしている部分もあった為、余剰金で充分足りております。また、新しく傘下に入った山脈の民達に、食糧を売ることになった為、買い取りの量も減っています。」
「公共事業をダンジョンで行う事にちょっと心配があるな。土木工事や建築関連の人材が育たない懸念はないか?」
デレイズ「ダンジョン機能は、公共事業の半分以下になるように調整しているので、問題はないと考えます。早急に必要な公共事業だけをダンジョン機能で実施しています。」
「なるほどね。スラム街や孤児院、奴隷はどうなってる。」
デレイズ「スラム街はほぼ有りません。
亜人や魔物にはスラム街や孤児院は有りませんので、アラント領、ガラード領だけの問題です。
2つの領にも狩り用ダンジョンを開放しているので、仕事が無い人はいません。
孤児院は学校と連携して国で運営しているため、問題は発生しておりません。
奴隷は全て解放し奴隷商には別の商売を斡旋しました。
王様の奴隷も解放後、国家で働いているので問題ないかと。」
「うん、解放後特に不満等は聞いていないな。
解放前同様張り切って働いているように見える。」
デレイズ「王様が全く浪費しないので、非常に健全な内政が実施出来ております事を感謝いたします。」
「浪費?」
ハク「女や宝石、変な趣味にお金を注ぎ込む王や領主は多いのよ。」
「ふーん。妻達がいるから女にお金を使う事はないな。
妻達は特に宝石も欲しいって言わないしな。
服も他で売っている服より、スパが作る服の方が断然高品質だしね。
妻達が浪費しないからじゃない?」
サクラ「宝石はダンジョンで勝手に取ってきてるよ。
必要な素材はミサキに狩ってきて貰うし。
ついでにゲットした素材や作った薬、魔道具を売ってるからむしろ儲かってる。服はそうね。スパ
ヒナ「建物や家具類もほぼダンジョンポイントで交換だしねー。
お金使わないわー。
まあ、贅沢って言えば食事くらいかしら。」
アリア「食事はね。
料理おばさんと私、ブラウニー達が料理してる。
ヒロトやヒナ、サクラに聞いて転移前の異世界メニューを次々と再現しているでしょ。
それで国王の城の厨房で働きたいと、国中の料理人達が来るのよ。
その中で腕前を見て、厳選した料理人を雇い、日本の料理を研究しているわ。
デレイズに相談して国家事業のひとつとしているの。
ここで研究開発した料理は国中で爆発的に人気が出るの。
皆がいくら豪華な食事を食べても収支はプラスだと思うよ。
むしろ増えていく一方ね。」
「そうなんだ。うちの厨房をベースに料理学校をつくってもいいくらいだねー。教員の人材もいそうだし、集められそうだ。」
デレイズ「承知しました。そのように進めます。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます