第135話 VS古龍(その3)

古龍の山脈で俺達とドラゴンの群れとの戦闘は続く。


ルシー「我もかっこいいところを見せようか。」

重く濃厚な魔力と邪気が辺りに漂い始めた。

ルシーが不死王となって浮かんでいた。


レイ「ルシー、それ、不味い。」

レイが精霊王となって浮かぶ。

精霊力が仲間達を優しく包む。


ドライマ「不死王!と・・・精霊王?

樹海の王が乗っているのは麒麟様?

くっ、お前ら何者だ。

この山脈で好き勝手はさせんぞ。」

ドライマは不死王の魔力と邪気で、重く苦しい身体を動かし、

大きな口を開ける。

魔力が口の中に集約されてブレスを吐く。


リザが霊亀となり、俺とコボミの前に浮かぶと、ブレスを甲羅で防ぐ。

ドライマ「霊亀様!」


ハクが応龍となり、リザの上に浮かぶ。

ハク「最後は私の番ね。」

ドライマ「お、お、お、応龍さまー。」


ドライマとドラゴン達は空中で土下座した。

空中で土下座って良く分からんよね。


ハク「あれ?私の活躍が見せられないじゃないの。

かかってきなさいよ。ドライマー!」


ドライマ「滅相もございません。

応龍様は全ての鱗種の王。

御心のままに従います。」


「ん?始めからハクが行けば、面倒が無く終わったんじゃね。」

ハク「うー。みんなかっこいーとこをヒロトに見せてずるいよ。」

アリア「私もなにもしてないよ。」


スパが現れた。

スパ「私もなにもしていませんので、気を落とさず次回に頑張りましょう。」

ハク「しょうがないわね。」


ドライマ「応龍様の傘下に入らせていただきます。何でも仰ってください。誠心誠意従います。」


ハク「えー。面倒だからいらない。ヒロトの眷属になりなさい。ヒロトは私の夫なの。ヒロトの言うことは何でも聞いて。」


ドライマ「承知しました。ヒロト様の眷属にならせていただきます。」


「んー。テイム!」

久しぶりにテイムしました。

エンシェントドラゴンです。

どうやらドラゴン達やワイバーン達は、ドライマの眷属だったみたいなので、眷属が一気に増えた。


ドライマ「おお!力がみなぎる!」

「俺の眷属になると、ステータスが倍になるからね。」


ルシーは魔力と邪気の放出を止めて人化した。


「ハク、ドリアムを出して。

レイ、ドラゴン全員を回復して。」


ハクは異次元収納からドリアムを出した。

レイは精霊力でドラゴン達の傷を癒した。

ドライマ「精霊王様、有難う御座います。」

ドライマとドラゴン達は頭を下げる。


全員の上に巨大なヨルムンガンドになった、リザルドが浮かんでいる。

リザルド「あれ?もう終わりか?これからいいところだったのだぞ。」

リザルドは人化し降りてきた。


ドライマ「そうそうたるメンバーですね。信じられません。」

「うん。凄い仲間達だよ。ところでドライマ、樹海に来たみたいだけど、どんな用事だったの?」


ドライマ「魔族に騙された様です。美しいエンシェントドラゴンが樹海にいるから、嫁にしたらどうかと言われて、力ずくで・・・。かなわなかったでしょうね。」


「エンシェントドラゴン?リザの事かな?」

リザ「そうかもしれませんね。」


ドライマ「霊亀様ですか?」

リザ「そうよ。エンシェントドラゴンから進化したの。」

ドライマ「霊亀様とは畏れ多いです。」


リザ「はあ、私もヒロトの妻よ。」

ドライマ「あぁ~、すいません。」

ドライマはまた土下座した。


「魔族ってどんな奴?」

ドライマ「アラクネでした。」


ルシー「ジョローニの眷属でまちがい無いわね。」

「またジョローニかー。

暗躍してるなー。

他も怪しくなってきたな。

まあ、ドライマは山脈領の領主として、今までと変わらず治めて貰おう。」

ドライマ「承知しました。」


ヒナ「毎年税金は払って貰うわよ。」

ドライマ「税金?お金はそんなに持ってません。」


「ドライマ、ドラゴンとワイバーンはどのくらい住んでる?」


ドライマ「ドラゴンは100、ワイバーンは500ぐらいです。」


「結構多いね。運送の仕事をお願いしよう。飛竜便だ。後で商人ギルド長のショーをよこすから、仕事をしてくれ。」

ドライマ「承知しました。」


これで流通はバッチリだ。

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