第134話 VS古龍(その2)
リザルドがヨルムンガンドに変わる。
世界蛇ヨルムンガンド。
巨大で濃紺の身体。
まるで岩のような鱗。
蝙蝠の羽。4本の足。
鋭い爪と牙。
深紅の眼。
「リザルド、殺さない程度にね。」
リザルド「承知した。」
尻尾を振りドラゴン達を薙ぎ払う。
そして古龍ドライマと対峙する。
ドライマ「ヨルムンガンド!
その魔力の質は・・・リザルドか!?」
リザルド「そうだ進化したのだ。久しぶりだな。」
ドライマ「おのれ、好きにはさせんぞ。」
リザルドとドライマは空中で戦い始めた。
ドライマの爪をリザルドが躱す。
リザルドの蛇の牙をドライマが躱す。
何度もスレ違い、前後左右に上下に飛び回って御互いに攻撃する。
両者は速度を上げて攻撃・回避を繰り返す。
周りにいる俺達とドラゴンの群れは二人を見ていた。
ドライマの爪とリザルドの牙がぶつかり、両者は飛び退いて動きを止めた。
ドライマ「リザルド、腕を上げたな。」
リザルド「ふふ。まだ様子見程度だぞ。ここからが本番だ。」
ヒナ「待って、私も良いところを見せるよー。」
ヒナが吸血鬼の服に変わっている。
黒いマント裏地は赤い。
黒革ロークラウンのトップハット。
機械的なサイバーゴーグルが、トップハットについている。
胸元が開いた黒革でミニのドレス。
腰に紅く太い革のベルト。
若干斜めに巻かれている。
ベルトにも機械がついている。
生足の太もも。
黒革のハイヒールブーツ。
黒革の指なし手袋。
赤い宝石の指輪が幾つか見える。
「ヒナ、かっこいーねー。
サクラとスパに作って貰ったな!」
ヒナ「そそ。いいでしょー。」
ヒナはドラゴンに向かって飛び出す。
ドラゴンの爪がヒナを襲う。
ヒナは黒い霧となる。
爪が霧を通過すると黒い霧はヒナに戻る。
ヒナの右手にステッキが握られていた。
長く硬い金属製。
先端には赤い宝石と複雑な機械。
ヒナはステッキでドラゴンを叩く。
ドラゴンは痺れて落ちていく。
ドライマ「真祖か!」
「いいステッキを持ってるね。」
ヒナ「これはサクラに作って貰ったのよ。威力は乞うご期待よ。色々秘密があるんだから!」
ヴァンスにかなり鍛えられた様だ。
真祖のスキルを使いこなしてる。
サクラ「次は私よ。」
サクラは箒に股がって飛んでいた。
機械仕掛けの箒。
箒のサドルに股がってる。
箒からは細い銀色のハンドルが伸びていた。
箒の先端が光る。
光が収縮していくようだ。
波●砲!
白い光が1本の筋となって発射された。
ドラゴンの左の羽に当たる。
左の羽は消失しドラゴンは落ちていく。
ドライマ「深淵の魔女!」
サクラ「ドライマ、久しぶりー。」
「サクラ、ドライマと知り合いだったの?」
サクラ「知り合いって程じゃないわ。会った事があるだけよ。」
ライゾウ「アリア、我らも行くぞ。」
アリアを乗せたライゾウ。
雷撃がドラゴン達に放たれる。
雷撃を受けたドラゴン達も落ちていく。
ドライマ「ヌエか!」
ハピが鳳凰になって歌う。
仲間達のステータスが軒並み上がっていく。
ハピ「みんな攻撃するのはやいよー。
ステータス上げてからにしようよ。」
ドライマ「鳳凰様?」
ドライマが慌て始める。
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