第133話 VS古龍(その1)

樹海帝国皇帝の城、いつものリビング。

いつものメンバーが寛いでいる。

皇帝ヒロトとその妻達。


「さて、古龍の山脈に行ってみようか。」

山脈から竜の群れが樹海上空に飛んで来た事が気になる。


ハク「おとうさんを呼ばなきゃ。」

俺の右に座っている応龍のハクは蛇王リザルドの娘。


「そういえば、リザルドって古龍とも因縁があるって言ってたね。」

ハク「そうそう、内緒で古龍の山脈に行っちゃうと拗ねちゃうわ。」


「リザルドを召喚するか。」

リザルドをリビングに召喚した。


リザルド「お、ここはリビングだな。どうした?」

ハク「おとうさん、古龍の山脈に行くよ。」

リザルド「おお、ようやくその時が来たか。」


リザルドはちょっと心配だな。

脳筋だからすぐ手を出してしまいそうだ。


「リザルド、取敢えず古龍達が樹海帝国に来た理由を聞くだけだからね。勝手に手出ししないでよ。」

リザルド「うむ。分かった。」


古龍の山脈にいくメンバーは、

俺と、右手ハク、左手レイ、左目アイ、

身体にスラオ、左腰にムラマサ、

リザ、コボミ、ヒナ、ルシー、

ハピ、サクラ。

今回はアリアもついてくるそうだ。

ライゾウもアリアについてくる。

立候補で蛇王リザルド。

そして隠蔽のスパ。

総勢16名、見た目は10名。


飛べないアリアはライゾウに乗って。

俺とリザはコボミに乗って。

俺が前にリザが後ろ。

リザに抱き抱えられてる。

これはこれ中々良いね。


その他のメンバーはそれぞれ飛んで、古龍の山脈に向かった。


リザルド「丁度真ん中の一番高い山の火口に古龍ドライマがいる。」

とリザルドが言うので、真ん中を目指す。


するとワイバーンの群れがこちらに向かって来た。

その数30。


ワイバーンの群れの中に一匹のエルダードラゴンがいた。

ドリアム「俺はドリアム、貴様らはなんの用事でここに来た。」


「俺は樹海の王ヒロト古龍に用がある。」

ドリアム「どんな用だ。」


「以前我が領地に来たと聞いた。目的を訪ねたい。」


ドリアム「人間ごときが古龍ドライマ様に会えるか、

ふん。帰れ!

それともここで黒焦げにしてやろうか。」


ドリアムは口を大きく開けると口に中に魔力が集約されていく。

龍のブレスを吐くのかな?


リザルドが素早く飛び込むと右手でドリアムに一撃。

ドリアムは下に墜ちて、山の斜面に突き刺さった。

地面から龍の下半身が生えてる様だ。


気を失ったみたいだな。

まだ生きてる流石エルダードラゴンだ。


リザルド「ふん。失礼な奴め。」

リザルドは『どうだ!』というばかりの満足げな表情。

俺がジト目でリザルドを見る。


「おいおい、戦うかどうかは俺が決める約束だったはずだよ。」

リザルド「うっ。ついうっかり。」


ワイバーン達は突き落とされたドリアムを見て逃げ出した。

「しょうがない。次は勝手に手を出さないでよ。」

リザルド「すいません。」


ヒナ「えー。失礼だったわよー。樹海の王を名乗ったのに『帰れ』ってどう言うこと!樹海をなめてるわ。宣戦布告と一緒よー。」


リザ「全くその通りです!王様に向かって失礼です。」


ハク「そうよそうよ。おとうさんがやらなかったら私がやってたわ。」

「うへ。みんな過激だなー。」


リザルド「うんうん。樹海の名誉を守ったのだ。」

喧嘩したかっただけじゃないの?


ハク「落っこちたドラゴンは私が収納していくわ。」

ハクが伸びてドリアムを異次元収納。

ワイバーンを追って火口に向かう。


火口よりドラゴンの群れが現れた。

ドライマ「儂はドライマ、何者だ!ドリアムを倒したようだな。」


「樹海の王ヒロトだ、おまえが古龍か?」

ドライマ「いかにも、皆のものかかれ!」


ドラゴン達は散開し周りを取り囲む。

有無を言わさずか、しょうがない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る