第126話 大陸の全体像

ガラード領の周りは、北に深淵の樹海。

北寄りの北西に蛇王の湿原。

北東は荒野、東はシルミル教国。

南にはステラド帝国。北西から西に小国群がある。


北東の荒野は、魔王軍と人間国連合軍との度重なる戦争で魔法や古代兵器により荒れ地と化しているため、住んでいる種族等はいない。

荒野の東に山脈があり、その東に精霊の森があると言われている。

精霊の森にはエルフや精霊が住んでいる。


ステラド帝国は遺跡の発掘を積極的に行い、前時代の謎の魔道具を解析し発展している。

魔道具の古代兵器を使用するとともに、亜人も積極的に傘下にして軍事に力を入れており、周りの国を併合し大きくなった。

今でも領地拡大政策をとっている。


小国群は大小様々な国が沢山ある。

単一部族による部族国家や都市国家群が混在。

元々は現在の帝国領の半分は小国家群であったが、帝国の侵略でその数を減らした。

小国群の中で力のある国は以下の4国。

傭兵が作った傭兵国家、マセナル。

商業が発展し、経済力で傭兵を雇い国を守る商業国家、トレセル。

狩猟部族が治める狩猟国家、ハンテグ。

魔法の発展により力をつけ、魔法学園のある魔法国家、ソルセル。


全ての国は、魔王が現れた場合は一致団結し、シルミル教国を中心に魔王軍と戦ってきた。


いつものリビング。

いつものメンバー。


今日はゲストでガラード領宰相アテレスが来ており、ガラード領の周りの国について、説明を受けていた。


アテレス「恐らく、教国が樹海の王様を魔王認定した場合、これらの国と敵対することになるでしょう。」


「ふーん。スパ、今聞いた国には密偵は入っているか?」

スパ「帝国、教国の王都には入っておりますが、その他の国にはまだです。」


「各国の王都に眷属のアラクネクイーン、アラクネジェネラル、アラクネソルジャー等のアラクネ種を送って、領主の館などの市町村の重要な場所は監視下においてくれ。」

スパ「承知しました。」


「アテレス、今聞いた国々のその外側はどうなっている?」

アテレス「詳細は分かりかねます。」


「スパ、外側にも監視の網を拡げよう。」

スパ「承知しました。」


「ルシー、今聞いた国々の外側の情報はあるかい?」

ルシー「魔王軍四天王ルシーの記憶には人間国の情報は少ない。不死王の記憶も古いので、我が配下の者達に聞いてみよう。」

ルシーは3人の配下を呼び出す。

エルダーリッチのデルガ、死神のデステル、吸血鬼真祖のヴァンスが出現。

デルガ達が知っている情報を聞いた。


帝国の南には砂漠がある。

砂漠の南には小国群。

その小国群の中に吸血鬼真祖ヴァンスの国がある。

小国群の南には王国。名前は知らない。

王国の南は海。海の南に島々。

それらの国々は砂漠を隔てるため、北の国と交流はない。


荒野と教国の東には山脈がある。

山脈の東には森と山々の大自然があり国はない。

大自然にエルフや精霊達が住む精霊の森がある。

また、様々な亜人達の集落と魔物がいる。

デルガ、デステルの住みかも大自然にある。


樹海の西にある小国群の西は海。


樹海の北は古龍の山脈。

その北は魔族の国。

その北は氷の海が広がっている。


海には強力で巨大な魔物達が回遊している。

大陸の技術力で作った舟では海を越える事が出来ない。

空は行けそうだが、人間には飛行する乗り物はない。

その為、海を越えた人はいない。


「ヴァンスって国王だったのかい?」

ヴァンス「小さい国ですよ。都市国家に近いかな?村や町はありません。」

「そっかー。食事をうちでとってるけど大丈夫?」

ヴァンス「全く問題無いです。とっても美味しいです。」

「まあ、ヒナがお世話になってるし、問題がなければいいんだけど。」


ハク「そういえば、昔おとうさんが大自然にいたらしいよ。」

「そうかー。蛇王も呼ぼう。」


ヒナが蛇王リザルドを転移で呼び出した。

人化形態のリザルドが現れる。

リザルド「大自然に進出するらしいのぅ。」

「いやいや、大自然の情報が欲しいだけだ。」


リザルド「大自然には憎き竜王がいるのだ。竜王山に竜族と住んでいる。その近辺には竜人ドラゴンニュート達の集落がある。

他には前の精霊王と精霊達、エルフ達が精霊の森に住んでる。

それ以外も強力な魔物達も多いので腕がなるぞ。

魔神の遺跡という危険な場所もあるので、充分楽しめるじゃろ。」

リザルドの話は感覚的で場所や位置関係も良く分からないが、大自然は危ない場所のようだ。

リザルドは昔竜王と喧嘩しコテンパンにやられて、湿原に逃げてきたらしい。

そしていつの日か再戦してリベンジしたいと燃えている。

なので竜王は蛇王に任せる事にした。

リザルド「今の実力なら竜王にリベンジ出来そうだわい。」

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