第120話 ガラード王国VSシルミル教国(その2)

オニバルとライゴー相手に剣の修行中。


オニバルは元オークエンペラーで敵だったが、

俺が倒した。

不死王ルシーの魔法でアンデットナイトとして蘇った。


その後『アンデットナイトマスター侍』に進化した。

鎧は流線形のフォルム。

アダマンタイトの剣は刀に変わっていた。


この世界では剣を剣で受ける。

鍔迫り合いつばぜりあいで刃がこぼれても気にしない。

叩きつけるからだ。

刀は違う。斬る為にある。

鍔迫り合いはしない。

躱して斬る。

斬る為に特化した究極の武器。

アダマンタイトの剣は、そんな存在に変わっていた。


「まず、身体から余計な力を抜いて。膝は曲げて。いつでも動ける様にするんだ。そして鯉口を切りいつでも抜刀出来るように構える。足はどちらかを軽く半歩前に出した方がいいな。」

オニバル、ライゴーは鯉口を切り構える。


「そして大事なのは眼だ。相手の眼を見ながら相手の全体も見えるようにする。相手の頭の上から爪先まで見える以上は近づかない。」

オニバルとライゴーは相対する。


「特にライゴー、瞬きすら隙になるので、死にたくなければ・・・瞬きしないで集中して相手を視続けろ!」

ライゴーは必死にオニバルを凝視するが、瞬きした瞬間オニバルが踏み込みライゴーの首に刃を当てる。


オニバル「ライゴー、死んだぞ。」

ライゴー「オニバルさん狡いですよ。瞼がない。光ってるだけの眼は瞬きしないじゃないですか?」


「敵は全て瞼があるとは限らんよ。」

ライゴー「そうですが・・・。」


ライゴー「『後の先ごのせん』も考えてますけど、相手の動作を予測した動きなんて、オニバル様相手では全く無理です。弟子達には余裕なんですけど。」

「確かに。オニバル相手では難しいね。しかしオニバルは踏み込みが速くなったねー。瞬きしなくても躱せないよ。瞬歩って言うのかな?予備動作が全くない。」


オニバル「有難うございます。しかし師匠には躱されます。」

「まあ、俺には神眼があるからね。これがなければ躱せないよ。」

神眼のスキルに『未来眼』があり、相手の次の手が見える様になった。これでなんとか躱してるんだよなぁ。


なんて会話をしていると、

アラクネエンプレスのスパが『シュタッ』と現れた。


スパ「ガラード王国軍が王都に到着しました。」

「念話で様子を見せて。」


王都の前に7万のガラード王国軍。

王都には3万の教国軍が籠城している。

教国からは5万の援軍が出撃している。

愚図愚図していると挟撃される。


ガラード王国軍からファイアーランスの魔法が放たれた。

数百人で放ったファイアーランスはミサイルの様な大きさで王都の門に炸裂。する前に結界に阻まれた。


サクラが俺の後ろから声を掛けてきた。

サクラ「神聖結界だね。しかもかなり強力だ。」

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