第114話 VSガラード王国(その7)
VSガラード王国の戦術会議開催中。
と言うわけで戦術を説明します。
スパと話した内容を伝え、戦術の詳細説明を行う。
「えー。各貴族の兵が領地で兵を集め、各領地から数日または数週間かけて王都に集まるので、この移動中の軍隊を狙います。本来なら移動中の軍を各個撃破すれば、少数の兵で倒す事も出来ますが。狙いはガラード王国の崩壊ではないので、今回は移動中の軍から、夜に兵糧を盗み、大将を拐って来るだけ。」
リザルド「ほう、そんなことが出来るのかい。」
リガンド「兵糧と大将がいない軍は王都にさえ行けないのう。」
「今回活躍して貰うのは、小蜘蛛、闇龍、スライムキングです。
まずスパの小蜘蛛部隊が各軍の進路、現在地を把握し随時報告。
闇龍達が現地まで隠蔽しながらスライムキングを運ぶ。
スライムキングが、闇魔法で密かに大将を拐い兵糧を盗む。
シャドースライムから進化し、闇魔法が使えるスライムキングね。
位置は小蜘蛛が案内。
帰りも闇龍が連れてくる。
闇龍とスライムキングはリガンドの軍から選定してくれ。
と言うわけで、今回の作戦の責任者はリガンドね。」
リガンド「うむ。承知した。」
「そうそう、拐った大将達の軟禁はデステルに任せる。」
デステル「承知しました。」
「スパ、それでも王都に軍が向かう場合は理由の調査と報告をくれ。」
スパ「承知しました。」
アラント「私は出兵要請を蹴って、樹海王国の傘下表明をするだけですね。」
「いや、そのあと『塩』をはじめとして、一切の売買と人の交流を止めてくれ。まあ、戦争の相手国と取引はしないと思うけどね。
兵糧を盗まれた上。
アラント辺境伯の塩をSTOP。
樹海王国からアラント辺境伯経由で流れている食料を全てSTOPしたら、ガラード王国は乾上がるはず。
戦争も出来ないね。
アキート商会で戦争前に食料を、高値で買い付けておいてもいいな。」
アラント「承知しました。」
アキート「アキート商会には私から連絡します。」
「スパ、新しい宰相が気になる。背後関係を洗ってくれ。」
スパ「承知しました。」
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