第112話 四霊獣

樹海王国会議は続く。


軍隊関連の人事だ。


「軍隊は数が多くなったので、将軍の上に元帥職を新設。

元帥は蛇王リザルトにお願いする。」

リザルド「やっぱりかー。そんな気がしたんだよ。了解だ。」


「そして、ダークエルフ族将軍グレンシーを、樹海王国の将軍として迎える。」

グレンシー「承知しました。」


「また副将軍を増やす。

サクラ、今から名前をあげる者をここに転移させてくれ。

そしてデレイズに説明を頼む。」

サクラ、デレイズ「「承知しました。」」


「副将軍は、次の通りだ。

湿原領のリガール、リリア、

    リガリア、リーネット。

妖精族のフェアル。

キラービーエンプレスのビー。

スペクターエンペラーに進化したコボ4。

獣人領の生きていてビックリ、

熊の獣人グンゴル。

獣人領の元王子、ライオンの獣人ライゴー。」


ハク「グンゴルさん、生きていたんだね。」

「負傷兵を救護部屋に転移した時、一緒だったんだって。」

副将軍達が会議室に次々と転移してきた。


「結果軍事組織は、次のように変わる。


元帥リザルド

 将軍リガント

  副将軍リガール

  副将軍リリア

  副将軍コボ4

 将軍オニバル

  副将軍ビー1

  副将軍グンゴル

  副将軍ライゴー  

 将軍グレンシー

  副将軍リガリア

  副将軍リーネット

 将軍コボ2

  副将軍アレオン

  副将軍フェアル」


「また、ガラード王国辺境伯アラントを、相談役として樹海王国会議に出席させる。」


「あとはー。

いつに間にか深淵の樹海の全てが、俺の領地になったんだけど、

湿原領と樹海周辺領も含めて全体で結界って作れないかな?」


サクラ「範囲が結構広いからねー。」

ルシー「四聖獣以上の結界が必要だね。」


ヒナ「四聖獣って言えば似たような雰囲気で四霊獣っているよね。それはどう?」

サクラ「まあ、実際に居れば何とかなるかもね。」


ルシー「四霊獣って不死王の記憶でも応龍しか会ったことないな。」

レイ「世界樹の記憶では何度か出現してるね。でもすごい昔、何千年単位ですね。」


ハピ「四霊獣って何?」

サクラ「瑞獣と言われて大変縁起がいいらしいよ。

鱗の王、応龍(おうりゅう)。魚や蛇の王ね。

獣の王、麒麟(きりん)。

鳥の王、鳳凰(ほうおう)。

甲の王、霊亀(れいき)。亀や甲殻類の王ね。」


ハピ「ふ~ん。私鳳凰に進化出来るよ。

進化を保留してたんだ。

なんかよさげだね。」

サクラ、ルシー「「え!!!」」


ハク「私は応龍に進化出来るわ。」

コボミ「私は麒麟に進化出来ます。」

「おおお!後は、霊亀だけだ。」


リザ「私は応龍と霊亀に進化出来ます。」

「揃った!」


ハピ、ハク、コボミ、リザが進化した。


ハピは鳳凰に進化。

頭と嘴(くちばし)が鶏、首は蛇、胴体の前部が麒麟、

後部が鹿、背は亀、頷(あご)は燕、尾は魚。

色は黒・白・赤・青・黄の五色。

羽は孔雀に似た五色の紋。


ハクは応龍に進化した。

東洋の龍。蝙蝠の羽。

4本足、5本の指。


コボミは麒麟に進化した。

形は鹿。顔は龍。尻尾は牛。蹄は馬。

角が1本生えている。

背毛は五色。毛は黄色。身体に鱗。


リザが霊亀に進化した。

形は亀。顔は龍。

足が太い。


ヒナ「みんな神々しいねー。」

リザルド「儂も世界蛇ヨルムガンドに進化してるぞ、人化で分かり難いと思うが、姿形と実力は乞うご期待だな。」


「後日、四霊獣結界を作ろう。」


オニバル「ヒロト様、私はから個人的なお願いの儀があります。宜しいでしょうか。」

「許す。話してみて。」


オニバル「ヒロト様に剣の技術を教えていただきたい。」

「え!そんな大したものじゃないよ。」


オニバル「そんな事はございません。この度、ガランドを倒せたのも、ヒロト様の技術を真似たからで御座いました。どうかお願いします。」

「うーん。この世界じゃ卑怯だと思われるんじゃない。」


オニバル「何をおっしゃいます。ヒロト様らしくありませんぞ。命を賭けた勝負。正々堂々と戦って負けて死んでは、仲間を守れません。勝つ事こそ重要。その潔い程の戦術が逆にかっこ良く見えてなりなません。」


「褒めすぎだよ。なんか師匠ヅラして教えるのは柄じゃないので、一緒に修業する程度にしようか。」

オニバル「おお!有りがたき幸せ。宜しくお願いします。密かに師匠と呼ばせていただきます。」


ライゴー「私も是非ご一緒させてください。ガランドとオニバル将軍の戦いを見ておりました。オニバル将軍の戦い方に憧れています。それが、ヒロト様の術と聞いて居ても立ってもいられません。」

「あらら、大袈裟になりそうだな。ライゴーまでは認める。恥ずかしいので他にいたらオニバスに習え。」

ライゴー「有難う御座います!」


「最後にカイン、今後どうするか決めたか。」

カイン「うむ。力だけでは樹海を守れない事は分かったのじゃ。事前の情報収集、調査検討が大事なのじゃな。樹海は様々な外敵から狙われておる。拙速は全体を危険に晒す事も分かったのじゃ。儂には出来ない事なので、ヒロトに任せて良かったのじゃ。儂は樹海が大好きなのでここを離れとうないので、今まで通りお願いするのじゃ。」


「分かった。俺の指示には従って貰うぞ。よろしく頼む。」


会議は滞りなく終了した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


後日、深淵の樹海とその周辺と湿原の領地全体を覆うべく、北東、南東、南西、北西の領地全体の四隅に四聖獣の塔と同レベルの塔を建て、四霊獣結界を完成させた。


これで、俺の領地はひとまず安心だ。

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