第109話 VS魔王軍(その1)

オーガ兵「ガランド様、獣人の死骸や負傷した獣人達が次々に消えていきます。」

ガランド「何!食い物がなくなるではないか。」

魔族兵「樹海の王には、深淵の魔女がついてると聞いています。深淵の魔女はダンジョンマスターですので、この領域はダンジョン化されているのでしょう。」

ガランド「ふむ、このままでは食料があっという間に不足するな。

獣人どもは、ガネーシャ領というところに、逃げ込んだようだ。

ガネーシャ領を攻めて食料を確保するぞ。」

魔族兵「承知しました。案内致します。」


ガランド軍5万は、ガネーシャ領に進軍した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スパ「ガランド軍がガネーシャ領に向かってきました。」

「予定通りだな。」


(ガネーシャ、ガランド軍がそちらに向かっている。結界の用意と籠城の準備だ。そしてオニバルは、出撃の準備だ。)

ガネーシャ、オニバル((承知しました。))


オニバル(ヒロト様、お願いの儀がございます。)

(なんだい?聞くよ。オニバルからお願いは珍しいな。)


オニバル(ガランドは私に倒させてください。)

(分かった。許可しよう。)


「ルシー、オニバルとガランドは何か因縁でもあるのかい?」

ルシー「オニバルがオークだった時代は、ガランド達オーガ族がオーク族の捕食者だったの。

オーガ族はオークを襲って食べてた。

オニバルが住んでいたオークの集落は、ガランドのオーガ族の襲撃を受けて焼かれた。

オニバルの顔の怪我はその時のものね。

オニバルは命からがら逃げ延びたけど、

あの醜い顔の為、魔族の国でも迫害されていた。

魔族の国のスラム街であの子を拾ったの。

その後、ヤル気と努力、才能もあって強くなったわ。

褒美に秘蔵の鎧を貸してあげたのよ。

いつかガランドを倒すつもりだったのね。」


「そうかー。ガランドはオニバルに任せよう。ガランドは強いの?」

ルシー「エンペラーレベルよ、そこそこ強いわ。」


「どのくらい?」

ルシー「私の進化前なら互角。オニバルがオークエンペラー時代は秘蔵の鎧着用しないと勝てなかったでしょうね。今はオニバルの方が強いはずよ。今の私なら一瞬で消し去るわ。」

「なるほどねー。」


ガランド軍はガネーシャ領に到着した。

しかし結界で前に進めない。


その内、ガーゴイルが飛んできた。

上からファイアーボールが雨のように降り注ぐ。


オーガ兵「ガランド様、結界があって前に進めません。更にガーゴイルが空から攻撃してきて、手が出ません。」

ガランド「しょうがない、俺が結界を壊そう。」


ガランドが前に進む。

すると後方から悲鳴と魔法の攻撃音が聞こえてきた。

ガランド「何事だ!」

オーガ兵「後方から敵軍の襲撃です。」

ガランドは後ろを振り替える。


今度は前の結界が消えて前からも敵が来る。

ガランド「挟撃されたか。」


オニバルは出撃すると、早くも前に出てきたガランドを見つけた。

オニバル「ガランドを見つけたぞ。進め!」


後方ではリガント将軍が、命令を下す。

「進め!敵を殲滅せよ!」


後方からは飛行部隊の絨毯魔法攻撃とキラービーナイトの針の雨の後、兵士達が殲滅する、いつもの攻撃パターンだ。


ビー「ヒロト様、お久しぶりです。前回も戦でキラービーエンプレスに進化しました。樹海王国のキラービークイーン5匹を配下に従えております。」


ビーは人形ひとがたになっていた。

手は4本。黒い長髪。

黄金のティアラをつけて、後ろで結っている。

切れ長の目、睫毛は長い。

外国の女優のような顔立ち。

顔は小さい。胸は大きい。

腰は引き締まって、お尻も大きい。

黒と黄色の縞模様のミニスカート型ドレス。

白いマント。膝上までの黒いストッキング。

ガーターベルト。人肌の生足の太股。

黒いハイヒールのロングブーツ。

蜂の翅が背中で動いている。


俺はリガントと一緒に後方からの攻撃部隊に混ざっている。


ハピが『意気軒昂』の詩を歌う。

仲間達のステータスが上昇していく。


蛇王リザルドも一緒にいた。

リザルド「暇だな。ヒナ、敵の真ん中に転移で飛ばしてくれ。」

ヒナ「いいわよー。」

ヒナがリザルドを敵の真ん中に転移させた。

急に現れたリザルドに驚く敵兵。

リザルドは周りの敵を殲滅する。


エルフに殺された仲間コボ4、

スペクターコボルトキングとして蘇った。

久しぶりの戦争だ。張り切っている。

周りの敵を蹂躙して行く。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る