第90話 妖精族長老フェルリ(その1)

今日は小人族と妖精族の代表と会談だ。


デレイズと対応策の検討しよう。


(デレイズ、小人族と妖精族の状況は調べてるか)

デレイズ(ある程度は調べています。)


(概要を教えて。)

デレイズ(今回は小人族は関係なく、妖精族からの要求です。

妖精とエルフは世界樹の素材取引で交流がありました。

エルフから世界樹の葉や枝を売っていたようです。

今回解放したエルフは全て妖精族の集落に逃げて保護されています。

要望は二つと考えます。

一つは世界樹の素材を今後も売買したい事。

もう一つ世界樹の里をエルフに返す事。

世界樹の素材はエルフの時と異なり、レイ様が管理しており、自然に落ちたものしか素材として使用していないので、数が少ない事から妖精族に売れるものはありませんが、極僅かなら交渉の余地が有ります。

世界樹の里をエルフに渡す事は論外です。)


(断った場合、戦闘になるな。

この前念話で見た時は、俺達を舐めきってたしな。)

デレイズ(エルフと仲良くしてるとはいえ、戦争してまで要求を通そうとは、思ってないと思いましたが、そんな事があったのですね。)


(我が国としては、匿っているエルフの引き渡しを要求するが、交渉で何とかなるとは思えないな。)

デレイズ(そうでしょうね。精霊の解放とエルフの討伐を求める以上戦争は避けられません。)


(妖精族と小人族の戦力はどうだい。)

デレイズ(妖精族は魔法、小人族は強力な戦闘力はありません。

妖精族の結界を破れば問題ありません。

結界も不死王様、精霊王様であれば問題なく、その他エンペラークラスの戦力であれば何とかなります。ムラマサ様でも壊せます。)

(了解、有難う。)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

妖精族と小人族の謁見は北の玄武の塔で行う。

妖精族、小人族が玄武の塔に来たので謁見の間で待つ。


謁見に立ち合うのは、

ヒロト、左手レイ、左目アイ、

身体にスラオ、腰にムラマサ。

ハクはホワイトエキドナ。

リザはエンシェントドラゴン。

ルシーは不死王。

ハピはセイレーンクイーン。

スパはアラクネクイーン。

サクラは魔女。

アキートは人間。

デレイズはリッチ。

コボ1コボルトエンペラー。

コボ2はケルベロス。

コボミはスキュラクイーン。

コボ5はコボルトエンペラー。

ライゾウはヌエ。

四聖獣の白虎、朱雀、青龍、玄武。


エルフ関連なのでコボルト兄弟は全員参加。

精霊の主なメンバーも参加。

小人族妖精族集落の北部に住んでたサクラも参加。

基本、人化しないで魔物形態で参加とした。


妖精族長老フェルリ、小人族長老ホビダンが謁見の間に入って来た。


ホビダン「樹海の王ヒロト様、この度は謁見の願いを聞き入れていただき有難うございます。

小人族長老のホビダンと申します。

本日はこちら妖精族長老のフェルリから聞いていただきたいことがあり参上致しました。」


「樹海の王ヒロトだ。」

フェルリ「ふん。あたしゃ、あんたが王とは認めてないよ。」

「ふむ。成る程、宣戦布告に来たんだな承知した。受けよう。」

俺は立ち上がる。


ホビダン「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください。」

ホビタンは慌てふためく。

「小人族は宣戦布告をしないのかな?」


ホビダン「宣戦布告をしに来たのではありません。」

「小人族は宣戦布告をしない事は分かった。」


ホビダンはフェルリを向いて叫ぶ。

ホビダン「おい!いい加減にしてくれ。

行きなり喧嘩売ってどうする。」

フェルリは俺を睨む。

「人間ごときは、樹海の王にはなれんのさ。」


周りの眷属達は身構え臨戦体勢になる。

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