第82話 VSガラード王国(その5)

ガラード王国の勅使を異次元から出して国王に詰め寄った。


「現在、樹海周辺の村は我が領土として占有している。

既に戦端は開かれているのだ。

ガラード国王よ、まだ戦争を継続する意志があるか確認したい。」


勅使「ガラード国王?」

勅使は慌てて周りを見渡す。


国王始め宰相や貴族達が、俺達に対して膝を付き頭を垂れているのを見て驚き戸惑っている。

勅使「こ、これは、どういう事だ。」


「ガラード国王、この者の侮辱の言葉は、我が国に宣戦布告している以外は受け取れんぞ!」

宰相「事情は分かりました。近衛兵!この者を引っ捕らえよ。」

近衛兵が苦しい身体を引きずりながら勅使を拘束し連れていく。


「ところで、お主が国王か?」

宰相に向いて言う。

宰相は「しまった!」と言う顔。


「我は国王に話しかけたのだが・・・。」

宰相「失礼しました宰相をしている・・・」

「黙れ!王でないのであれば、貴様には話しかけておらん。無礼者!」

宰相の謝罪を中断させ、ムラマサで宰相を袈裟斬りにした。

そして宰相も異次元収納。


国王も周りの貴族達、近衛兵達も驚き固まって動けない。

将軍も宰相も一瞬で殺されて消されてるから当然か。


国王「申し訳ございません。私が国王です。」

国王は苦々しい顔で謝罪。

王の椅子付近を振り向き何か合図のような動作をした。


スパ(主様、国王の椅子の後ろから主様を狙おうとした。『闇の風』の者がいたので、倒してコボミが収納しています。)

(報告有難う。)


こいつらまだ戦う気満々だな。樹海周辺だけ領地として貰おうと思っていたけど、どうしようかな。


国王は何度も椅子に振り返る。

「ガラード国王、お主が探しているのはこの者達かな。」


(コボミ『闇の風』の者を全員出せ。)

人化形態のコボミが出現。

コボミは国王の椅子の後ろにいた『闇の風』の者の遺体を出した。

国王は絶句。


ガラード国王「まさか『闇の風』頭領のヤグルが殺されていたとは。」

ガラード国王は呟いた。


頭領だったのか。


その後、本日倒した『闇の風』の者達の遺体を出していく。

全部でその数32体。

ガラード国王は狼狽おびえる。


「この者達は我が命を狙ったので対処した。」


ガラード国王は両手を床に付け項垂うなだれた。

ガラード国王「我が国に戦争を継続する意志はございません。」

「ふん。ここまで虚仮こけにされたからには、我は無条件降伏以外は受け入れんぞ。」


ガラード国王「無条件降伏・・・」

「戦争継続なら、今すぐここにいるガラード王国の者は、全て死んで貰うがな。」


ルシーが魔力と邪気を放出する。

周りの貴族達、近衛兵達は息を呑む。


アレオン将軍、宰相、『闇の風』頭領のヤグルが殺されて完全に弱気になったガラード国王は・・・。

ガラード国王「承知しました。無条件降伏を受け入れます。」

ガラード王国貴族達、近衛兵達がどよめく。


ルシーは魔力と邪気の放出を止める。

ルシーはいい仕事してますね。


『闇の風』の遺体は全て異次元収納に収納する。

替わりにアーシュ男爵他ガリア町で収納した人間を出した。

「この者達は返す。後でこの者たちの身代金を差し出せ。」


国王「アーシュ男爵!」

アーシュ男爵達は気絶している。


「この者達は気絶しているだけだ。死んではいない。」

国王「近衛兵!この者達を連れていけ。」

近衛兵は気絶している者達を謁見の間より連れ出す。


スパ(別の部屋にガラール第一王子がいます。連れて来ますか?)

(人質を取るのか、いいアイデアだね。)


「ガラード王国が我が国に二度と牙を向かないように、第一王子ガラールを人質として預かる。」

(スパ、ガラール王子をつれてこい。)

スパ(かしこまりました。)


スパが王子を連れて現れる。

ガラード国王「ガラール!」


「賠償に関する内容は追って連絡する。要件は以上だ。」

俺達は、王子を連れて城の会議室に転移した。


「デステル!この者を軟禁しておけ。」

死神デステルが王子の後ろに現れる。

王子「ひぃっ!」

王子は後ろを向いて驚く。

デステル「承知しました。」

デステルは王子を連れていく。


王子って言っても30代だけどね。


「デルガ、アレオン将軍と宰相、そして『闇の風』はアンデットにして蘇らせてね。」


アレオン将軍、宰相、闇の風の遺体を出してデルガに依頼する。

デルガ「承知しました。」


今日はここまで、食事して寝よ。

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