第62話 四聖獣の塔

リンダ達が帰った後、不死王のルシーがオニバルとともに俺のもとに来た。


オニバルは元オークエンペラーだったが、俺に?倒された後、最後はスラオが倒したんだったか。ルシーが死霊魔法でアンデットナイトとして蘇らせた。


ルシー「ヒロト様、オニバルと共に魔族の国に戻り、一族の者達を連れて参ります。」

「うん。分かった。待ってるよ。」


オニバル「私もルシー様に同行させていただきたくお願い致します。」

「いいよ。宜しくね。」

オニバル「ご了承いただき有難うございます。」


「ルシーの一族を迎える準備をしておくよ。」

ルシー「有難う。」


「ちなみに何人くらいいるのかな?」

ルシー「5種族500人ぐらいね。」


「お!多いね。楽しみにしてるよ。」

世界樹をダンジョンの中に入れてからダンジョンポイントは捨てるほど有るから余裕だろう。捨てないけどね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、世界樹の里を整備しよう。

ヒナを呼んでダンジョン改造をする。

「ヒナ、四聖獣結界を張るため、『四聖獣の塔』って言う塔が東西南北に必要らしい。」

ヒナ「ふーん。どのくらいの大きさかなー。」


「さあ、分からん。でも大きい方がいいね。オーク達もいっぱいいるし、ルシーが一族500名ぐらい連れて来るらしいし、今後も増える可能性が有るからね。」

ヒナ「そうねー。

でっかいの作ろー。」


四聖獣が結界を張るため、世界樹の里の外側、東西南北の4箇所に塔を建てた。

バベルの塔をイメージして天高く巨大な塔だ。

世界樹を守護する塔だから、頑丈な奴ね。

どうせ後から眷属も増えそうだし。

ダンジョンポイントも大量にあるので、ダンジョンでちょちょいだ。


東:青龍せいりゅうの青い塔。

南:朱雀すざくの赤い塔。

西:白虎びゃっこの白い塔。

北:玄武げんぶの黒い塔。


塔と塔を城壁で繋ぐ。

3mくらいの城壁。

城壁は黒でいいな。


「ヒナ、精霊の棲みかも作ろうか。レイの言ってた精霊が集う神聖な場所を再現しよう。」

ヒナ「うんうん。

それがいいよねー。」


「先ずは、エルフ達の集落、オーク達の拠点の建造物を全て消そう。」

ヒナ「はーい。」

ダンジョンのスキルで建造物は一瞬で消滅し荒れ地となった。


「次は自然豊かな環境だ。どんな植物がいいのだろう。」

ヒナ「レイに聞けば?」


「そうだね。」

左手を見る。


レイの分身体が現れる。

レイ「言葉、する、難しい。」

「あれ?言葉がもとに戻ったね。」


レイ「今、レイ、言葉。」

ヒナ「今はレイ本人の言葉なんだ!」


レイ「そう、世界樹の言葉で話すとレイ本人が寂しそうだったので、通常は本人の言葉で話す。」

「そうか。それで今の流暢な言葉は世界樹だね。」


レイ「はい。環境、念話、見せる。」

レイから昔、精霊達の聖域だった頃の風景が伝わって来た。


ヒナ「ふむふむ。こんな感じね。」

レイから送られてきた世界樹の記憶にある、精霊達の神聖な場所だった頃の情景を元にヒナがダンジョンスキルで生成していく。


ヒナ「レイのイメージに泉があるわねー。これって!『精霊の泉』そっくり。」

「本当だ。前にダンジョンポイントで交換した『精霊の泉』だね。」


ヒナ「ダンジョンから移動しましょ。」

「うんうん。それがいい。精霊達にも伝えなきゃ。」


「ライゾウ、精霊達に『精霊の泉』を移動する事を伝えて。そしてこの場所を再生している事も教えてここに来てもらおう。」

ライゾウ「OK、伝えてくるぞ。」

ライゾウは精霊の泉に向かった。


ヒナ「先に泉以外の環境を生成しておこー。」

ヒナは泉以外の箇所を生成していく。

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