第56話 サキュバス、エキドナ、デメテル、ザッハーク

ガラード王国軍を追っていたオーク達は、突然眷属化の絆が切れたことに驚いた。

オークエンペラーが何者かに倒されたことを知る。


ガラード王国軍の追撃をやめ、その場に立ち竦んだ。

その為、ガラード王国軍は壊滅状態となったが、ほうほうの体で何とかガリア町に逃げ込むことが出来た。


その数1万。大敗退だ。

殆どの兵士は傷つき、手足が欠損している兵士も見える。

継続して戦闘はとても出来ない状態。


アーシュ男爵は苦々しく思いながらも、敗残兵を受け入れ治療にあたる。

アーシュ「いったいこの費用はどこから出すと思ってるんだ。」

1万名の治療、食事、宿泊。莫大な負債がアーシュ男爵にのし掛かる。


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一方オーク軍の拠点。


オーク軍の兵士達は、眷属の絆が無くなったことで戦闘を止める。

リガント将軍、コボ1、ゴブ1、オク1達も戦争が終結した事を覚り、負傷兵の治療、敗残兵の保護、及び眷属化を進め始めた。


そして俺達は・・・。


ルシー登場で固まっていた。


ルシー「オークエンペラーのオニバルは死んだようね。」

オークエンペラーをチラッと見る。


ルシーはサキュバスだ。

どこからどう見てもサキュバスだった。


薄い布地。

胸元まで開いた露出が多い黒い服。

薄紫の肌。グラマラスな姿態。

痩せているが出るところは出ている。

手足が長い。

下品な色気が漂う。妖艶。

身長は170cmくらいか。

紫の長いウェーブがかかった髪。

頭の両脇に短い羊の角が2つ。

耳の先端が尖っている。

切れ長の目、長い睫毛、深紅の瞳。

蝙蝠の羽。


ルシー「で、貴方達は何者?ふーん。人間、エキドナのレア種、吸血鬼は真祖、エンシェントドラゴン、セイレーンとアラクネとスキュラは上位種かしら、精霊のヌエ、イフリート、フェンリル、ネレイス、レイア、デメテル・・・ザッハーク?」


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眷属達は進化していた。


 サトウ ヒロト  

  種族:人間

 ハク

  種族:ホワイトゴーゴン(レア)

  → ホワイトエキドナ(レア)

 スラオ  

  種族:マジックスライムキング

  → マジックスライムエンペラー

 レイ  

  種族:ドリアード(精霊種)

  → デメテル(精霊)

 リザ

  種族:エルダードラゴン

  → エンシェントドラゴン

 アイ

  種族:魔眼

  → 邪眼

 ライゾウ 

  種族:ヌエ(精霊種)

  → 変わらず。

 ムラマサ

  種族:魔刀

  → 神刀

 ハピ

  種族:セイレーン

  → セイレーンクイーン

 スパ

  種族:アラクネ

  → アラクネクイーン

 ヒナ

  種族:吸血鬼(2世代)

  → 吸血鬼(真祖)

 コボミ

  種族:スキュラ

  → スキュラクイーン

 蛇王リザルト

  種族:バジリスク

  → ザッハーク

 精霊4体は変わらず。


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ホワイトエキドナ。

レア種。通常のエキドナは黒が基調。

赤い模様があり禍々しい。

ハクは次元白蛇からの進化でレア種となってるみたい。

白が基調でマリンブルーの模様。

神々しい。

ゴーゴンの白蛇の髪がマリンブルーの美しく長い髪に戻った。

左右のこめかみから羊の巻き角が生えている。

瞳もマリンブルー。つぶらな瞳。

色白美少女は少し大人の女性に近づいたようだ。

巫女の白いとオレンジの服は変わらず。

下半身は白蛇になっている。

背中には一対二枚の白い翼。

通常のエキドナは黒い蝙蝠の羽だが、ハクは白い天使の翼だ。


デメテル。

ドリアードの時と基本変わらず人形ひとがた

メラルドグリーンの長い髪。

同じくエメラルドグリーンの切れ長の眼。

肌は薄い黄緑だが可憐な印象から少し妖艶になったかな。

白い布を纏って肌が透けて見える。

その周りを蔦や植物が覆う。

こちらも美少女から若干大人びてきた感じ。


俺はルシーの問いに答える。

「ただの人間ですが。」


ルシー「貴方はそうね。

ザッハーク・・・って蛇王?

魔力が蛇王だわ。」

蛇王「そうだ。儂は蛇王だ。

ルシー久しぶりだな。」


ザッハークは

形は人間だが、皮膚は深緑の龍の鱗。

尻尾も太くて長い。

がっしりとした体格。

身長3m。

背中にドラゴンの羽。

人間と同じ手足は2本づつ。

5本の指。ドラゴンの爪。

両肩から二匹の蛇が生えている。

黒い蛇、蛇の目は赤い。

開いた口から牙が見える。

赤く長い髪。


ルシー「いつの間に進化したのかしら。」

蛇王「たった今だよ。君の部下を倒してね。」

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