第25話 ゴブリンジェネラル、ラミア、ドリアード

ゴブリンの群れを殲滅してほっとしたのも束の間。

ゴブリンジェネラルが現れた。


ゴブリンジェネラルの咆哮ほうこうにレベルの低い眷属と兵士達は怯え、動けなくなった。


ヤバ!


ゴブリンジェネラルはゴブリンよりふたまわり大きい。

大剣を持ち、立っているだけで威圧感が凄い。


アイから鑑定情報報告

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名前:なし

種族:ゴブリンジェネラル

性別:♂

レベル:50

HP:600/600

MP:300/30

スキル:

 剣術(LV8)

 咆哮

 火魔法(LV8)

 魔法耐性(LV8)

その他:

 ゴブリンキングの眷属

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ライゾウが渾身の雷撃を発射。

ゴブリンジェネラルは剣を振り雷を弾いた。

ゴブリンジェネラルの身体に雷がまとわりつくが、

ダメージは無いようだ。


ハクが死角から首に飛び付いたが、巻き付く前に左手でハクを掴み投げる。


スラオとコボ5が魔法で攻撃。

物凄い音と光がゴブリンジェネラルを包む。

光が消えるとゴブリンジェネラルは無傷で立っていた。


ゴブリンジェネラルと一緒に登場したゴブリン達をイビルアイが魅了、ゴブリンジェネラルに襲いかかった。


ゴブリンジェネラルの横薙ぎ一閃。

ゴブリン達を殲滅した。


女王蜂キラービークイーンのビーとキラービー達が針弾ニードルバレットの雨を降らせるが、本当の雨のように当たって下に落ちるのみ。刺さる物はない。


ゴブリンジェネラル「何だ、これはマッサージか?ぐははは。」


(こりゃ、打つ手が無いかな~。撤退か?動けなくなった仲間がいるから撤退も出来ないな。)


アイ(主様、スキル、憑依、覚えた)

(いいね。使ってみようか。)


アイが俺に憑依した。

左目に違和感。

多分オッドアイになっているんだろうな。


鑑定、魅了、浮遊、飛翔、MP吸収、魔力探知が使えるようになったらしい。


よし戦えそうだ、試してみるか。


アギトのミスリルロングソードを抜刀。

飛翔で飛びゴブリンジェネラルの前に立った。


後ろでは、仲間達が心配そうに見ている。


「行くぞ!」

ミスリルロングソードを正眼で右足を前に構える。

体重を後ろ足にかけて置く。


子供の頃、空手を習っていた頃の事を思い出し、ゴブリンジェネラルの目を注視する。


〞師範『相手の目を見ろ!目を離すな!敵の攻撃は目を見れば分かる!』〞


ゴブリンジェネラルは上段に構え俺の頭を見ている。

上から下に振り下ろすようだね。


〞師範『相手が攻撃しようとした時は防御出来ない。相手より速く最短距離を突き込むのがカウンターだ!』〞


ゴブリンジェネラルの上段に構えた剣がピクリと動き体重が後ろ足に乗った瞬間。


後ろ足で力いっぱい地面を蹴りながら、飛翔を上ではなく前方に向けて飛び込む。


最短距離でミスリルロングソードをゴブリンジェネラルの喉に突き込み、突き抜けた。


ゴブリンジェネラルの振り下ろした剣は、始めに向かい合っていた俺の位置を上から下に切断する軌道、前に出るスピードが速いため、俺の身体はその内側に入り込む。


そのまま前に出る勢いがゴブリンジェネラルを突飛ばし、倒れたゴブリンジェネラルの首を切り落とした。


勝負は一瞬で終わった。


レベルアップ、眷属進化のメッセージが再度際限なく流れ始める。


見慣れない女の子が右腕と左腕にくっついて来た。


右腕にしがみつくいているのは色白の美少女。

髪と目は、マリンブルー。

長めの髪、つぶらな瞳。

巫女のような白とオレンジの服。


誰?って言う顔をして見つめた。

ハク「ハクだよ。進化してラミアになったの。」

「ハクだったのか!ラミアって言ってるけど、足があるよね。人間と変わらないように見えるけど?」


ハク「変化できるのよ。」

「いいね。ところでその服はどうしたの?」


ハク「身体の一部だよ。裸は恥ずかしいよ。」

「そっか。」


ハク「ねえ、ねえ、可愛い?」

「もちろん、可愛いよ。」


そうすると左腕にしがみつくいているのは・・・。

エメラルドグリーンの髪と目。

長い髪、切れ長の目

肌は薄い黄緑だが可憐な印象を与える。

葉、蔦、花柄の服。

こちらも美少女。


左側を向いて。

「レイ?」

レイ「はい、ドリアード、なりました。」

「可愛いよ。」


レイはポーって、頬がちょっとピンクになったみたい。

両手を頬に当ててる。


ライゾウ「ドリアードは精霊だぞ。」

レイ「私、精霊、なった。」


ヒナ「ヒロト!私も進化したよー。太陽の下でも平気になったー。今晩は外食ヨロー。」


ヒナは三世代になった、日中も生活に支障が無くなったらしい。

戦闘力は夜の方があるみたいだけどね。

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